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パルマ鈴木彩艶、攻守2部門で欧州若手GKトップ3に。韓国の批判報道が矛盾

鈴木彩艶 写真:Getty Images

 パルマ所属の日本代表GK鈴木彩艶は、元アビスパ福岡指揮官であるファビオ・ペッキア監督のもと、正守護神としてプレー。自身初のセリエA挑戦ながらも、すでに攻守両面で欧州屈指のスタッツを叩き出している。

 現在22歳の鈴木は、浦和レッズの下部組織出身であり、2024年夏にSTVVからパルマへ完全移籍。出場停止となった第4節ウディネーゼ戦をのぞき、リーグ戦全試合でスタメン出場しており、前線へのフィードの正確さなどを武器に現地メディアの評価を得ている。ただ一方で5試合で9失点と結果を残せず、チームも直近のリーグ戦4試合で白星がない。

 それでも同選手は欧州でプレーする若手GKの中でもトップクラスである模様。サッカー専門サイト『データMB』は9月22日、欧州でプレーする23歳以下のGKを対象とした「パス成功率ベスト10」を公表。1位はフレン・アギレサバラ(アスレティック・ビルバオ)の96.43%であるが、鈴木が88.89%で3位にランクインしている。

 また同サイトでは、10月1日に同じく23歳以下のGK限定での「1試合あたりのゴール阻止平均回数」を公表。1位はジョアン・ガルシア(エスパニョール)の2.8回だが、鈴木が1.7回で3位に食い込んでいる。

 一方、韓国メディア『フットボリスト』は1日、今季ここまでのパフォーマンスについて「鈴木は欧州5大リーグに挑戦する準備ができていない、セリエA挑戦が早すぎる」と酷評。2024年1,2月のAFCアジアカップにおける低調なパフォーマンスを理由に、同選手を過小評価しているが、同メディアの見解は一部データに反するものだ。