U23日本代表MF藤田譲瑠チマ(シント=トロイデンVV:STVV)は、日本時間25日未明に行われたパリ五輪男子サッカー競技・グループリーグ初戦のパラグアイ戦でスタメン出場。中盤で安定感抜群のパフォーマンスを発揮しただけに、日本代表OBの田中マルクス闘莉王氏はGK小久保玲央ブライアン(STVV)とともに同選手のA代表招集を熱望。MF遠藤航(リバプール)を比較対象に挙げている。
以前から大岩ジャパンの中心選手としてチームをまとめ、今年4,5月開催のAFC U23アジアカップで優勝を成し遂げた藤田。パラグアイ戦でも中盤でのボール奪取能力を発揮するなど、随所で強靭なフィジカルを活かしたプレーを見せた。
闘莉王氏は26日に自身のYouTubeチャンネルを更新。パラグアイ戦出場選手を採点する中、藤田について「目立たない選手」と前置きした上で、「ディフェンスラインの前で、つねにポジションをチェックしている。首が太くなるくらい横に首を振りながら、ビルドアップに参加しようとしている。あれだけやってくれるとDFはめちゃくちゃ楽に試合ができる。玄人好みの選手」と絶賛している。
また藤田が遠藤の後継者になる可能性を訊かれると、「(両選手の)タイプがちょっと違う。藤田の方がちょっと賢いプレーをする。困る前に動き出す。遠藤は困った後に出てくる。違う部分はあるが、藤田は間違いなくA代表に招集される」と、今年9月から始まるFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選での森保ジャパン入りを期待。
「遠藤がガツガツ潰す感じになっていると、やっぱりA代表が良くないということを、みんな理解しないといけない。あのポジション(中盤アンカー)が安定すれば、楽になるということを、外から見て分かる」と、中盤の選手が目立たない意味の大きさを説いている。
なお闘莉王氏は藤田の他に、小久保もA代表招集が確実との見解を披露。「A代表ですぐデビューしてほしいくらい。A代表では一番必要なポジションなので、五輪が終わったら間違いなく招集される」と私見を述べたほか、「(パラグアイ戦を)森保監督が見ているならば、次のA代表戦で4,5人くらい招集されると思う」と、パリ世代のレベルの高さを評価した。
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