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欧州移籍で韓国の問題点指摘!元柏キム・ボギョン「Jリーグの方が…」

キム・ボギョン 写真:Getty Images

 FW古橋亨梧など元々Jリーグでプレーしていた日本人選手は、セルティックをはじめ欧州クラブへ相次いで移籍している。そんな中、かつてセレッソ大阪や柏レイソルなど複数のJリーグクラブでプレーしていた韓国代表MFキム・ボギョン(34)が、欧州移籍という観点からJリーグとKリーグ(韓国1部)の差を語った。

 イングランドでのプレー経験を持つキム・ボギョンは、セレッソ大阪、大分トリニータ、松本山雅、柏レイソルとJリーグ4クラブに在籍。2019年に韓国1部・蔚山現代へ移籍して以降は韓国でプレーしており、昨季終了後に全北現代から水原三星へ移籍している。

 そんなキム・ボギョンは韓国メディア『SPO TV』のインタビューに対応。韓国人選手の欧州移籍が少ない理由を問われると、「多くのJリーガーが欧州に進出できる理由は、(選手の)技術ではなくシステムにある。欧州のスカウトはJリーグの選手と気持ちよく仕事ができるし、選手の代理人との関係も良好なんだ」と、Jリーガーによる欧州移籍が相次いでいる理由を説明。

 「韓国の場合は、例えば同じ能力を持っている2人の選手がいても片方しか欧州へ行けない。チョ・ギュソン(全北現代)とオ・ヒョンギュ(水原三星からセルティックへ移籍)はどちらも欧州に行ける才能を持っているのに、ヒョンギュだけが行ってしまった」

 「Jリーグにいたら、もっと多くの選手が欧州へ行けたはずなんだけど、韓国では欧州のスカウトや情報が入ってこないんだよ。冷静に考えて、韓国では代理人の能力が一番重要である。日本では代理人の能力に加え、クラブやシステムそのものが良すぎるので、スカウトも選択肢が増えるのではないのだろうか」とコメント。

 JリーグとKリーグの差に言及すると、『SPO TV』は同選手の発言をうけて「ヨーロッパでKリーグの試合がきちんと公開されていても、欧州クラブのスカウトが興味を持って見て、可能性のある選手をリストアップできるような環境にない」と総括している。

 Kリーグから欧州挑戦を果たした韓国人選手では、DFキム・ミンジェが昨年7月にトルコ1部フェネルバフチェからセリエA(イタリア1部)ナポリへ完全移籍。FWオ・ヒョンギュが今年1月に水原三星からセルティックへ完全移籍している。

 かつてカーディフやウィガンに所属していたキム・ボギョン。Jリーグでのプレー経験が豊富であるだけに、日本サッカーと韓国サッカーの差を痛感している。