明治安田生命J1リーグ・川崎フロンターレ所属のブラジル人FWマルシーニョ(27)は、エジプト1部アル・アハリ移籍の可能性が取りざたされていた。しかし、アル・アハリは高額な移籍金を理由に同選手の獲得を諦めたようだ。6日、エジプトメディア『Kora11』が伝えている。
マルシーニョの去就については、先月末に「アル・アハリがマルシーニョ獲得にむけて、川崎フロンターレとの交渉を進めている」と複数のエジプト国内メディアが一斉に報道。一方で川崎フロンターレ幹部がエジプトメディアによるマルシーニョ移籍報道を否定したと一部の日本国内メディアが伝えていた。
また今月2日にはエジプトメディア『Sada El Balad』が、「年俸100万ドル(約1億4000万円)の3年契約、各年度ごとに10万ドル(約1400万円)加算」という内容でアル・アハリと選手サイドが合意に達したと報道。エジプト国内の移籍ウィンドウ最終日の今月10日まで残りわずかとなる中、移籍金額を巡ってクラブ間交渉が続いているとみられていた。
しかし『Kora11』の報道によると、アル・アハリは6日までにマルシーニョの獲得を断念。川崎フロンターレと複数回にわたり交渉を行ったが、移籍金250万ドル(約3億6200万円)を要求されたのに対して、150万ドル(約2億1700万円)以上を支払う意思がなかったという。
マルシーニョを巡っては、アル・アハリOBは地元ラジオ局の番組内で「日本サッカーの雰囲気は素晴らしい。だが、多くの外国人選手にとって生活習慣などの観点から日本で長い間プレーすることができない」とコメント。Jリーグ批判により移籍成立へ圧力をかけたことが話題を呼んでいた。
なお川崎フロンターレはリーグ戦残り4試合で首位横浜F・マリノスから8ポイント差の2位。J1優勝の可能性を残しているだけに、攻撃陣の中心選手であるマルシーニョの残留がチームに好影響をもたらすと考えられる。
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