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J1柏・千葉・東京V・日本代表OB激白!パワハラの実態「被害訴えた選手除名」「指導者は復帰」

柏レイソル 写真:アフロスポーツ

 柏レイソル、ジェフユナイテッド千葉、東京ヴェルディでプレーした日本代表OBの近藤直也が、自身のX(旧ツイッター)で育成年代におけるパワーハラスメント問題について言及し、波紋が広がっている。

 近藤氏は、過去にダイレクトメッセージで寄せられた相談内容に触れ、「話を聞いて正直ゾッとした」と切り出した。その中で、暴力行為が傷害事件として書類送致されたケースや、被害を訴えた選手がチームから除名された事例、さらには進路の機会まで失う可能性がある状況が存在すると説明。一方で、指導者が現場に復帰し、再び指揮を執っているケースもあるとし、現場の実態に強い危機感を示した。

 その上で近藤氏は、「誰が正しいかではなく、なぜこのような構図が生まれるのかを考えるべき」と問題の本質に言及。ジュニアユース年代では、進学推薦や出場機会、評価などの多くをクラブ側が握っている現状を指摘し、選手や保護者が声を上げにくい構造があると説明した。評価や進路を左右される立場にある以上、不利益を恐れて沈黙せざるを得ない状況が生まれているという。

 さらに、競技成績を優先する判断が重なった場合、問題を提起した側が結果的に排除されるケースが生じ得るとし、「一度前例ができれば現場は萎縮し、誰も声を上げられなくなる」と警鐘を鳴らした。この問題は特定のクラブに限ったものではなく、どのチームでも起こり得る“構造的課題”であると強調している。

 解決策としては、どのラインを越えれば明確に不適切と判断されるのかという基準の明確化や、違反時の責任の所在、さらには第三者が介入できる仕組みの整備が必要だと提言。「サッカーは人がやるスポーツであり、勝敗や日程より優先されるべきものがある」とし、育成環境そのものの在り方に疑問を投げかけた。

 この投稿を受け、X上では育成年代の指導体制や権限構造に関する議論が広がっている様子もうかがえる。具体的な事例を想起させる情報とともに、指導現場における力関係の偏りや、内部告発の難しさに関心が集まっているとみられる。

 育成年代は、選手の競技力だけでなく人格形成にも大きな影響を与える重要な時期だ。その環境において不透明な構造や不均衡な力関係が放置されれば、競技の発展そのものにも影響を及ぼしかねない。近藤氏の指摘は、単なる一事例の共有にとどまらず、日本サッカー界全体に対する問題提起として受け止める必要がありそうだ。