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日本代表に不安!「冨安健洋だけ代わりいない」ブラジル指摘の真意とは?

冨安健洋 写真:アフロスポーツ

 サッカー日本代表「森保ジャパン」は、29日に行われた国際親善試合でスコットランド代表と対戦。終盤にFW伊東純也(ヘンク)が決勝ゴールを挙げ、1-0で勝利したが、イングランド代表との直接対決、FIFAワールドカップ北中米大会を前に不安材料も抱えている。

 カタールW杯でドイツ代表、スペイン代表を下し、2025年10月開催の国際親善試合ではブラジルに3-2と逆転勝ちを収めるなど、強豪国相手に互角以上の戦いを繰り広げてきた日本。その一方で、チーム構造や戦力バランスを巡り、海外からは異なる視点の評価も寄せられている。

 ブラジルメディア『Data Fut』は、日本について「代表レベルで世界のトップ層に食い込むために、あと一人の『絶対的なスター』を必要としている段階にある」と指摘。一方で、ブラジル人ジャーナリストのチアゴ・ボンテンポ氏は対照的な見解を示している。

 ボンテンポ氏は、「実際のところ、『絶対的なスター選手』がいないことは、日本にとってむしろアドバンテージだ。というのも、かつての世代のように本田圭佑や香川真司、あるいは中田英寿や中村俊輔といった1,2人の選手に依存する構造ではないからだ。現在は控え選手の多くが、先発と同等かそれに近いレベルにある」と分析。チーム全体の層の厚さを強みとして挙げた。

 ただし、その中で唯一の例外として言及したのがDF冨安健洋(アヤックス)の存在だ。ボンテンポ氏は「冨安だけ代わりとなる選手がいない存在である」と強調し、日本代表における不可欠なピースであることを指摘している。

 その冨安は、2026年3月の日本代表活動(イギリス遠征)に招集されていたが、右太もも裏の負傷により不参加となった。約1年9か月ぶりの代表復帰として期待されていたが、直前のオランダ1部リーグ戦で後半途中にピッチへ座り込み、そのまま交代を余儀なくされた。

 日本サッカー協会は24日、スコットランド戦およびイングランド戦に向けた遠征への不参加を正式発表。一部では軽傷との見方もあるが、コンディションを最優先し、クラブでの治療に専念する判断が下された。冨安本人もSNSで「急がば回れ。やることやる」と前向きな姿勢を示している。

 なお、ボンテンポ氏は日本のGK事情にも言及。「鈴木彩艶(パルマ)は23歳にして、これまでのどの日本人GKよりも高いレベルでプレーしている。欧州のビッグクラブに到達するポテンシャルを持つ存在だ。さらに、小久保玲央ブライアン(シント=トロイデンVV)、野澤大志ブランドン(ロイヤル・アントワープ)、荒木琉偉(ガンバ大阪)といった若手GKも次々と台頭しており、日本サッカー史上でも例のない“黄金世代”が到来しつつある」と評価し、将来性の高さを強調した。

 スター不在を「課題」と見るか、「強み」と捉えるか。海外メディアの評価が分かれる中、日本代表は着実に進化を続けている。その中で、冨安という代替不可能な存在の不在が、チームにどのような影響を与えるのか。今後の戦いに向けた大きな焦点となりそうだ。