
4.キャプテン・ロメロの奇行
さらに、クラブキャプテンであるDFクリスティアン・ロメロの振る舞いも問題視された。ロメロはSNSでクラブ首脳陣に対し「物事がうまくいっている時だけ現れて、嘘をつく」と非難。チームの選手不足についても「信じられないが事実であり、恥ずべきことだ」と切り捨てた。
そのロメロ自身もピッチ上で問題を起こす。マンチェスター・ユナイテッド戦で、MFカゼミーロに危険なタックルを見舞い退場処分に。チームとしては今季6枚目のレッドカードとなり、わずか10週間で4度目の出場停止という異常事態となった。クラブ批判についてはファンから大きな支持を集めていたものの、この一発退場によってその熱はあっという間に冷めてしまった。
5.トゥドール監督就任と17分の屈辱
ウェストハム・ユナイテッド戦で自軍のファンから「明日クビだ」と皮肉なチャントを浴びたフランク監督は、ニューカッスル戦の敗戦を受けてついに解任された。後任に就いたのは、セリエAでの実績を評価されたイゴール・トゥドール監督。
「残留の救世主」として迎えられたものの、チームはさらに泥沼へと沈んでいく。アトレティコ・マドリード戦では、珍しく先発出場したGKアントニン・キンスキーがわずか15分で3失点。自身のミスも絡み、開始17分で交代を命じられる屈辱的な展開となった。この敗北により、トッテナムはクラブワーストとなる6連敗を記録している。
結果を残せていないトゥドール監督だが、アンフィールドでは、リバプールのアルネ・スロット監督と勘違いし、トッテナムの連絡担当官を熱く抱きしめてしまうという珍事も起こしている。
6.過去110年間で最悪のホーム戦績
トッテナムは10億ポンド(約2,130億円)を投じた最新スタジアムにおいて、2025年を通じてわずか4勝にとどまっており、1915年以来最悪の成績となった。皮肉なことに、スタジアム公式Xアカウントが投稿した「特別な2025年を振り返る」という記念動画では、歌手のビヨンセやNFL選手ら19人の錚々たる顔ぶれが名を連ねるなか、トッテナムの選手は1人も登場していない。さらに、FWドミニク・ソランケがホームでマンチェスター・シティ相手に決めたスコーピオンキックの同点弾も、結果的には首位アーセナルの独走を後押しする形となった。
2026年に入り3ヶ月が過ぎようとしているが、リーグ戦ではいまだに勝利を手にしていない。チャンピオンズリーグでも敗退し、残留に向けて絶対に勝たなければならないノッティンガム・フォレスト戦でも0-3で完敗を喫した。現時点で降格圏との差は、わずか1ポイントにまで縮まっている。
希望を持てば裏切られ、どん底だと思えばさらにその下が待っている。トッテナムの苦難は、いまだ終わりが見えない。
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