
2025明治安田J1リーグを9位で終えたガンバ大阪(以下、G大阪)。昨シーズンは14年ぶりのJ1制覇を目指したが、思うような結果は得られなかった。それでも、2025/26シーズンのAFCチャンピオンズリーグ2では全勝でグループステージを突破し、クラブとしても選手個人としても成長につながる貴重な経験を積んだ。
一方で、出場機会が得られず、思うように活躍できなかった選手も少なくない。百年構想リーグや2026/27シーズンの成績次第では、立場が大きく揺らぐ選手が出てくる可能性もある。
ここでは、今シーズンのアピール次第では退団の可能性も高そうな4選手を、筆者の視点からピックアップして紹介する。
佐々木翔悟
1人目は、“闘将ディフェンダー”ことDF佐々木翔悟。鹿島アントラーズユース出身の佐々木は、2019シーズンにトップチームへ昇格しプロ生活をスタートさせた。しかし、2年目途中まで公式戦出場はなく、2020年8月からは当時J3のいわてグルージャ盛岡へ期限付き移籍。約1シーズン半の在籍期間で、競り合いの強さや左足からの正確なフィードを武器に存在感を示した。
この活躍を受け、2022シーズンからは当時J2のジェフユナイテッド千葉へ完全移籍。同シーズンはJ2リーグ14試合1アシスト、2023シーズンは21試合1ゴール2アシスト、2024シーズンは29試合2ゴール4アシストと、対人守備の強さに加え数字の面でも着実に結果を残していった。
J2を代表するセンターバックへと成長を遂げた佐々木は、昨シーズンからG大阪に完全移籍。しかし、期待とは裏腹にJ1では7試合の出場に終わり、悔しいシーズンを過ごした。
百年構想リーグでは1試合の出場(3月21日時点)にとどまっており、厳しい状況が続いている。このまま出場機会を得られない状態が続けば、新シーズンを待たずに他クラブへの移籍に踏み切る可能性も高い。
中村仁郎
2人目は、G大阪下部組織出身のMF中村仁郎。高校1年時からJ3のG大阪U-23でプレーし、早くから才能の片鱗を見せていた。2019シーズンのJ3リーグ第17節セレッソ大阪U-23戦では、15歳10か月29日でJリーグデビュー。これはMF久保建英(現レアル・ソシエダ)、FW森本貴幸(2024年引退)に次ぐ史上3番目の若さだった。
翌2020シーズンには、第34節の清水エスパルス戦でJ1デビューを果たす。高校2年生でのJ1出場は、FW宇佐美貴史(現G大阪)、MF堂安律(現アイントラハト・フランクフルト)以来となる快挙であり、順調な成長曲線を描いていた。
高校卒業後の2022シーズンにトップチームでプロデビューを果たし、同年はJ1リーグ9試合に出場したものの、翌2023シーズンはリーグ戦出場がなくカップ戦1試合のみにとどまるなど、伸び悩む時期を迎える。
その後、2024シーズン途中に松本山雅へ期限付き移籍し、J3リーグ12試合1ゴール1アシストを記録。昨シーズンはFC岐阜へ期限付き移籍し、22試合1アシストをマークした。数字面ではやや物足りなさを感じるが、出場試合ではキレのあるドリブルを起点にチャンスを創出。パスやシュートで相手守備陣に脅威を与える場面も少なくなかった。
今シーズンはG大阪へ帰還したが、百年構想リーグではここまで出場機会がなく厳しい立場に置かれている。この状況が続けば、新シーズンを待たずに他クラブへの移籍に踏み切る可能性もありそうだ。
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