
ホテルチェーン『トーホウリゾート株式会社』(北海道札幌市)は1月8日、セレッソ大阪とスポンサー契約を締結。かつて北海道コンサドーレ札幌のスポンサーだっただけに、同クラブのスポンサー契約終了時の唐神昌子代表取締役によるコメントが話題になっている。
トーホウリゾートはかつて2018年から3シーズンにわたり、オフィシャルトップパートナーとして札幌を支えていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、2020シーズンをもって契約解除。唐神氏は札幌の公式サイトを通じて、以下のようなコメントを残していた。
「2018年1月11日。「北海道を元気に、笑顔にする」ため、パートナーとしての第一歩を踏み出させていただきました。チームのここまでの軌跡と、私たちが辿ってきた道、紆余曲折がありながらも、北海道という地にこだわり、着実に根を張ってきた道に共感し、一緒にさらに前へ進むべく、3年間、歩みをともにしてまいりました」
「多くのサポーター、選手、スタッフと出会い、多くのコミュニケーションの場をいただき、多くの声と笑顔を頂戴し、新しい発見に満ちた、まさに「冒険」の3年間でした。この場を借り、すべての皆様に感謝を申し上げます。本当にありがとうございます」
「私たち北海道の観光業は今、かつてないほどの危機的状況となっております。今年初めから続く、感染症感染拡大は、北海道民の皆様はもちろん、私たち観光業者においては、想像をはるかに超える大きな打撃となっております。本業の先行きが見えない状況下、今まで同様にチームを笑顔でサポートしていくことは困難であり、苦渋の選択ではございましたが、一旦、公にスポンサードしていくことを控えることといたしました」
「形こそ変わりますが、サポーターやチームが、特別な存在で、引き続き応援していくことに変わりはございません。まずは本業である北海道の観光業の安定化とさらなる発展に寄与してまいります。この武者修行を終えた際には、次世代のチームを支えるため、さらに大きくなった姿で、戻ってまいります」
契約解除の際に、「さらに大きくなった姿で、戻ってまいります」と将来的な札幌のスポンサー復帰を約束していたトーホウリゾートだが、C大阪と1年半のスポンサー契約を締結。秋春制移行に伴い、C大阪が東川町でキャンプを行うこと、かつ同社が東川町で温浴施設を運営していることが背景にあるという。
トーホウリゾートの今回の決断は、過去の発言だけを切り取れば裏切りと受け取られかねない側面を持つ。しかし一方で、企業が生き残りを懸け、事業との親和性や実利を重視する判断を下すことは否定できない。スポーツスポンサーシップは理想や情熱だけでは継続できず、経営基盤あってこそ成立する。
重要なのは、かつて掲げた言葉を単なる美辞麗句に終わらせず、北海道やスポーツ界にどのような形で再び還元していくのかである。今回の選択が、その約束を果たすための過程であるのか否かが、今後問われていくことになるだろう。
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