
𠮷池の「分岐点」とは?
選手宣誓の終盤で「ここに立つまでの間にいくつもの分岐点を経て来ました」と語った𠮷池。その言葉の背景にあるエピソードについて問われると「自分は中学まで東京にいましたが、高校で岩手県に来て、寮生活をしながらサッカーをする道を選びました。それが一番大きな分岐点だと思っています」と自身の進路選択を挙げた。
岩手で経験した寮生活については「(寮で)一緒に過ごしているということもあり、とても仲が深まりましたし、ルールの中で行動することで規則正しい生活が身についたと思います」と振り返る。親元を離れた環境が、人としての成長にもつながったという。
高校進学で専大北上を選んだ理由として「中学年代までは全国の舞台を経験したことがなかったんです。専大北上高校に入って全国大会に出場し、岩手から東京に戻る、という想いが強くありました。それが実現して良かったと思います」と当時の覚悟を明かした。
今大会については「選手権出場という良い形で、岩手から東京に戻って来ることができたと思います。家族だけではなく、友達や小学校時代にお世話になったコーチの方々など、多くの方が観に来てくれるので、良い形で戻ってくることができて良かったと思います」と、感慨深げに語った。

初戦敗退も貫いた闘志
𠮷池主将率いる専大北上(2年連続4回目の出場)は、12月29日にニッパツ三ツ沢球技場(神奈川県)で広島皆実高校(3年ぶり18回目の出場)と対戦。自慢の堅守で試合のリズムを作りたかった専大北上だが、前半18分に広島皆実のFW野村陸路にPKを沈められ先制を許すと、同34分にはMF宇野陽向に豪快なミドルシュートを決められ、0-2で前半を折り返す厳しい展開となった。
後半に入ると、選手宣誓で「一点、一瞬に魂を込めて戦います」と誓った𠮷池を中心に反撃を開始。すると後半17分、DF小野寺聖月のクロスにMF平山太陽が左足で合わせ、値千金のボレーシュートを決めて1点差に迫った。その後も攻勢を強め最後までゴールを目指し続けたものの、同点弾を奪うには至らず。試合は1-2でタイムアップを迎えた。
チームスタッツを見ても、強豪の広島皆実を相手にシュート数では19対7と上回っており、試合終了のホイッスルが鳴るまで誰一人諦めない姿勢を示した。残念ながら初戦敗退となってしまった専大北上だが、岩手県民や観戦者に大きな影響を与えたに違いない。専大北上戦士の今後さらなる活躍に期待したい。
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