高校サッカー

【中国・四国】第104回全国高校サッカー選手権大会の有力校と注目選手

岡山学芸館高校 サポーター 写真:Getty Images

岡山学芸館高校(岡山県)

岡山県を代表する強豪校のひとつである岡山学芸館高校は、第101回大会で優勝を果たした実績を持つ全国制覇校だ。2025年も岡山県予選を勝ち抜き、5年連続8回目の選手権出場を決めた。

注目選手はMF万代大和。攻撃の中心としてチームに欠かせない存在で、U-18プリンスリーグ中国でも得点に絡むプレーを重ねてきた。中盤でボールを受けて前を向く力があり、試合の流れを変える役割を果たしている。全国の舞台でも攻撃を組み立てる働きが期待される。

選手権では同校が持つ試合運びの安定感と、全国制覇の経験に裏打ちされた対応力が大きな強みとなる。守備を土台に中盤から主導権を握る展開に持ち込めれば、上位校相手でも互角以上に競り合えるだろう。5年連続出場で培った経験を生かし、今大会でも着実に勝ち上がれるか注目したい。


徳島市立高校(徳島県)

徳島県から全国の舞台に挑むのは、徳島市立高校だ。県予選の決勝では徳島北高校と対戦し、試合序盤に先制を許す苦しい展開となったが、後半に主導権を握り返して最終的には5-1で勝利。4年連続22回目の選手権出場を決めた。

その決勝で存在感を放ったのがMF児島至咲である。後半に勝ち越しゴールを挙げると、さらに追加点も奪って試合を決定づけた。緊張感の高い決勝の舞台で、勝負どころに得点を重ねた実績は、一発勝負の選手権大会において大きな意味を持つ。派手さはないが、的確な状況判断とゴール前での冷静さが持ち味だ。

徳島市立は、U-18プリンスリーグ四国やインターハイでも組織的な守備と試合運びを軸に戦ってきた。粘り強く試合を進め、流れを逃さず結果につなげるチーム力を備えており、選手権では要所での選手の働きが勝利の鍵を握る。全国の舞台で見せる徳島市立の戦いぶりに注目したい。


全国高校サッカー選手権大会 写真:Getty Images

地域全体の展望と傾向

中国・四国地方の各校は、U-18プリンスリーグ中国や同四国、インターハイ予選を通じて、多くの実戦経験を積んできた。各県代表校は僅差の試合をものにする粘り強さや、リーグ戦で培った試合運びを武器に全国大会へと臨む。

選手権では、県大会やリーグで積み重ねてきた経験をいかに大舞台で発揮できるかが勝敗の鍵となる。セットプレーやカウンターを生かせる選手がチームを支え、接戦ではチームの連携や判断力が結果を左右するだろう。中国・四国勢が全国の舞台でどのような戦いを見せるのか、その行方に注目したい。

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名前:Nao
趣味:サッカー観戦、お酒、子供が所属するサッカークラブの応援
2023年からライターとしての活動を始めました。プライベートでは3人の男児の父親、個人ブログ「FootballAnalysis」を運営しています。サッカーがある日常、特に試合がある日の街の風景やスタジアム周辺の雰囲気が大好きです。多くの人にサッカーの楽しさを知って頂ける記事を書いていきたいと思います。よろしくお願いします!

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