Jリーグ 大宮アルディージャ

今オフ移籍が囁かれる大宮アルディージャの主力4選【J2リーグ】

豊川雄太 写真:Getty Images

豊川雄太

3人目は、今季から完全移籍で加入したFW豊川雄太。熊本県の大津高校出身で、2013シーズンに鹿島アントラーズでプロキャリアをスタートさせた。相手DFの背後を狙う走り出しや、泥臭くゴールに迫るプレーを持ち味とするストライカーだ。プロ1年目は公式戦出場こそなかったものの、翌2014シーズンにはJ1リーグ17試合2ゴール1アシストを記録し、将来を担う存在として期待されていた。

しかし、鹿島で激化するスタメン争いに敗れ、次第に出場機会が激減。2016シーズンは出場機会を求め、当時J2のファジアーノ岡山へ期限付き移籍。同シーズンはJ2で38試合10ゴール2アシストと大きく飛躍し、岡山をJ1昇格プレーオフ決勝へ導く原動力となった。

その後はベルギー1部のKASオイペンやセレッソ大阪、京都サンガでのプレーを経て、今シーズンから大宮でプレーしている。大宮加入1年目となった今季は、J2リーグ37試合7ゴールとチーム2番目となる得点数を叩き出し、J1昇格プレーオフ進出に大きく貢献した。

この活躍を受けて、今オフはJ1、J2の複数クラブからの関心が予想される。なかでも、過去に3クラブで指導を受けた恩師・長澤徹監督が率いる湘南ベルマーレがオファーに動く可能性も十分に考えられる。


下口稚葉 写真:Getty Images

下口稚葉

4人目には、ユーティリティープレーヤーとして大宮で存在感を放つDF下口稚葉を挙げたい。JFAアカデミー福島出身の下口は、U-15、U-16で世代別日本代表に選出されるなど、世代屈指のDFとして注目を集めてきた。高校卒業後の2017シーズンから岡山でプロキャリアをスタートさせた。

岡山での3年間は出場機会に恵まれず、その後はAC長野パルセイロ、FC今治とJ3クラブで武者修行を重ね、守備力やクロス精度などを磨いた。着実に力を伸ばし、所属クラブに欠かせない存在へと成長していく。

2024シーズンからは大宮に完全移籍。主に右サイドを主戦場とし、高精度なクロスボールを武器にJ3で29試合2ゴール7アシストを記録。アシスト数はキャリアハイとなり、攻撃面でも大きな貢献を果たした。

今シーズンは主戦場をセンターバックに移し、キャリアハイとなる36試合に出場。ポジション変更にも柔軟に対応し、3アシストをマークするなど安定したパフォーマンスを披露した。

サイドバックとセンターバックを高いレベルでこなせるユーティリティ性は、他クラブからの評価も高まっているはずだ。今オフ、下口がどのような決断を下すのか注目したい。

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名前:Yusuke Sueyoshi
趣味:スポーツ観戦(野球、サッカー)、サウナ、ジム
好きなチーム:北海道コンサドーレ札幌、ジェフユナイテッド千葉、FCバルセロナ

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