
アルビレックス新潟在籍歴のある日本代表MF伊藤涼太郎は現在、シント=トロイデンVV(STVV)の主力選手として活躍。以前からステップアップ移籍の可能性が報じられているが、現時点では2025/26シーズン終了後のフリー移籍が既定路線だという。
伊藤の去就を巡っては、現地メディア『HBVL』が11月3日に「伊藤とSTVVの契約期間は2026年6月までだ」とした上で、2025/26シーズン終了後に退団する可能性を報じていた。また、選手本人は同月3日のベルギー1部リーグ戦後に「将来については今のところ何も言えません」「僕は欧州5大リーグでチャンスを掴むことを夢見ています。プレミアリーグやラ・リーガでプレーしてみたい」などと、ステップアップ移籍への思いを覗かせている。
一方、STVVのワウター・ヴランケン監督は11月末の時点で「クラブの目標は彼を引き留め、少なくとも今季いっぱい残すことです。1月に売却するつもりはありませんが、サッカーの世界ではよくあることです。高額オファーが提示されればの話ですが…」と、伊藤の去就に言及していたが、現地メディア『sporza』が13日に伝えたところによると、指揮官は12月13日のアンデルレヒト戦前に「契約延長は難しい」「本人は1月に移籍する意向を示してない」などとコメント。STVVとの契約を全うする見込みだという。
現在27歳の伊藤は、浦和レッズ、水戸ホーリーホック、大分トリニータ、アルビレックス新潟を経て、2023年夏に新潟からSTVVへ完全移籍。海外挑戦1年目からリーグ戦36試合に出場すると、2024/25シーズンも32試合の出場で2ゴール3アシストをマーク。2025/26シーズンはここまで14試合の出場で6ゴール1アシストと、攻撃陣の中心選手として活躍している。
なおドイツの移籍専門サイト『トランスファーマルクト』によると、仮に伊藤のSTVV退団で移籍金が発生する場合は、浦和、大分、水戸に連帯貢献金が支払われるとのこと。浦和が移籍金の2%、大分が移籍金の0.5%、水戸が移籍金の0.5%を受け取るというが、フリー移籍だと連帯貢献金は発生しない見込みだ。
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