
FC東京の松橋力蔵監督は明治安田J1リーグ最終節アルビレックス新潟戦のみを残す中、来季続投が決定的だと報じられている。しかし、同クラブは2桁順位に低迷。元日本代表DF室屋成をはじめ一部選手からは指揮官の起用法に対する異論が沸き起こっている。
FC東京のクラブ公式YouTubeチャンネルでは、11月7日にクラブドキュメンタリー番組『WE ARE TOKYO』の 第3話「一つでも多くの勝利を」が公開。28日には番外編が公開されたが、元日本代表FW仲川輝人、FW遠藤渓太、室屋による食事のシーンで、本職が右サイドバックである室屋の起用法に話題が及んでいる。
遠藤は「室屋が右なのか左なのか。(松橋監督は)何で決めているんですかね」と疑問を投げかける。すると、室屋は「分からない」とした上で、「どうですかね、もう俺しばらく左やっていますからね。でもやっぱり右のほうがやりやすいですよ。俺は絶対に右の選手だから」と、左サイドバックでの起用にこだわる松橋監督の考えに一石を投じたのだ。
また、遠藤は「それを言うと俺も左なのか右なのかみたいな(分からない)」と自身のポジションに言及。仲川は「それもリキさん(松橋監督)的には、意図があるんじゃない」と持論を述べているが、一部の選手は松橋監督の起用法に対して完全に納得しているわけではなさそうだ。
松橋監督の続投が決定的とされる中で、現場レベルの不満が顕在化している現実は看過できない問題である。成績低迷の要因が戦術的構築にあるのか、選手起用の不透明さにあるのかは慎重な分析を要するが、少なくとも選手が自身の役割に確信を持てない状況は、チーム力向上にとって致命的である。
来季に向けて監督が続投するのであれば、起用意図の丁寧な共有と、選手の適性を踏まえた柔軟な判断が不可欠となる。内部の不信感を解消し、クラブ全体が同じ方向を向く体制を整えられるかどうかが、FC東京の再浮上の鍵となるのである。
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