
栃木シティ相澤ピーターコアミの成功事例
現在、栃木シティに所属するGK相澤ピーターコアミは、トライアウトを経て再スタートを切った代表的な例だ。
相澤は2021年限りでジェフユナイテッド千葉を契約満了となり、同年12月9日のJPFA合同トライアウトに参加した。その最中、接触プレーで中心性脊髄損傷を負い、一時は上半身が動かなくなるほどだった。それでも地道にリハビリを続け、数ヶ月後にはグラウンドに立てるまでに回復。
復帰後はJFLのラインメール青森に加入し、さらにヴァンラーレ八戸を経て2024年に栃木Cへ移籍。2024年はJFLベストイレブンに選出されるなどの活躍で、クラブのJFL優勝とJ3昇格に貢献した。千葉や八戸では公式戦出場機会がなかった相澤だが、2025年には自身初となるJリーグ公式戦デビューを果たした。
相澤はトライアウトの場で直接契約に至った訳ではない。しかし、契約満了やトライアウト中の大怪我という不運を乗り越え、再びチャンスを掴んだ。その歩みは、トライアウトが新たな道を探る“キャリアの選択肢”となり得ることを示す象徴的な例だといえる。

トライアウトへの挑戦、その先に
毎年11月中旬になると、各クラブから契約満了選手の発表が続く。しかし、契約満了を告げられたからといって、それが選手人生の終わりを意味するわけではない。むしろ、トライアウトという選択肢を活用して、自分のキャリアをもう一度描き直す機会が生まれる。
相澤のように、思わぬ転機に直面しても、そこから踏みとどまり前進する姿は、プロ選手としてのプライドであり、“挑み続けること”の価値を示している。トライアウトに臨む選手たちは、単に結果だけを求めているのではなく、その先にどのような道を切り開くのかを見据えてその場に立っている。
2025年も多くの選手がトライアウトという選択肢を通じて、新たな道を模索するだろう。契約を勝ち取る者、現役を退く者、指導者として新たな道を歩み始める者。それぞれがどんな決断を下すのか、今後も注目していきたい。
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