
残り2試合となった2025明治安田J1リーグ。注目の優勝争いは、第36節の結果を受け現在首位の鹿島アントラーズと、リカルド・ロドリゲス監督のもと昨季の不振から1年で一気に上位争いに食い込んできた柏レイソルとの一騎打ちとなった。
一方、下位に目を向けると今季の残留争いは早くも終結を見た。先にJ2降格が決まっていたアルビレックス新潟、湘南ベルマーレに続き、第36節の結果を受け横浜FCの降格が決定。降格を免れたクラブからすれば、まずは最低限の目標をクリアしたと言えよう。厳しい残留争いを乗り切ったクラブの中には、Jリーグ創設メンバー、いわゆるオリジナル10のクラブが複数含まれている。そのうちの1つが名古屋グランパスだ。
11月9日には、これまでゼネラルマネジャーを務めていた山口素弘氏の今季限りでの退任が発表された。さらには長谷川健太監督も同様の退任が発表されたことで、この冬がクラブにとって1つの節目となりそうだ。
残留を決めたとはいえ、大きな変革のシーズンへと突入しようとしている名古屋。そこで気になるのは所属選手たちの去就だろう。なかでも注目なのは、現在下位カテゴリーの各クラブへ期限付きで武者修行に出ている選手たちがチームへ復帰するのか否か。ここでは、去就が注目される期限付き移籍中の選手を3名紹介していく。

倍井謙(ジュビロ磐田)
昨季はルーキーイヤーながらもJ1で25試合に出場し2ゴールを挙げたMF倍井謙。今季は昨年の結果を受けJ2へ降格したジュビロ磐田で開幕を迎えていた。磐田では、開幕戦の水戸ホーリーホック戦で早速スタメン出場を果たし、今シーズンのチーム初ゴールとなる先制点を挙げ勝利に貢献。続く第2節のサガン鳥栖戦でもゴールを決め、個人としても上々の滑り出しを見せていた。
ここまで36試合すべてに出場し、6ゴール3アシストとJ1復帰を目指す磐田で主軸を担う倍井。数字が指し示す通り、攻撃面で多くの武器を披露している。背後へのランニングでボールを引き出すこともできれば、敵陣深くまで抉るようなドリブルでサイドから打開も図れる。チームで2番目に多い得点数を挙げていることから、個人としても自信を深めるシーズンとなっているに違いない。さらに守備での貢献も忘れてはならない。献身的なプレスバックにサイドでの1対1の対応など、攻撃のみならず光るシーンを多く作っている。
今季のJ2リーグ残り2試合では、1年でのJ1復帰を掲げる磐田で倍井がどこまで貢献できるかが注目だ。一方、所属元である名古屋を見ると、選手の怪我の影響もあるが両サイドともにメンバーを固定できているとは言えない。そんな状況なだけに、倍井の帰還を待ちわびるファンやサポーターも多くいることだろう。ただし、J2での活躍から他クラブが獲得に乗り出す可能性も捨てきれない。残り試合での活躍、そしてシーズン終了後の去就が大いに注目される選手の1人なのは間違いない。
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