
近年、欧州各国で多くの日本人選手が活躍している。特にオランダでは複数のクラブに日本代表経験者が在籍し、技術と勤勉さを武器にチームへ貢献している。その成長の背景や文化の違いに、現地関係者の視線が注がれている。
オランダ2部のエールステ・ディヴィジに所属するRKCバールバイクでテクニカルディレクターを務めるベルナルト・スハイテマン氏は、かつてJ1リーグの浦和レッズでスカウトを担当した経験を持つ。オランダメディア『Sportnieuws.nl』の番組「De Maaskantine」で、同氏は日本人選手の特徴と文化的背景について語った。その中で、同1部エールディビジのフェイエノールトに所属する日本代表FW上田綺世の取り組み方に注目していると明かした。
スハイテマン氏は上田の姿勢を「全力で取り組み、走行距離、スプリント、裏への動きが素晴らしい。以前よりも明らかに強くなったが、今はむしろやり過ぎないように気をつける段階にある」と評した。さらに「上田は27歳だが、まだ成長の余地がある」と述べ、ベルギー時代を経てフェイエノールトでより高いレベルを経験することで「UEFAチャンピオンズリーグなどで自信を深め、より賢くなる」と分析した。
またスハイテマン氏は「日本人選手は欧州の選手よりも身体の衰えが遅い」と指摘し、「38歳や40歳でもトップコンディションを維持する選手が多い。それは生活習慣や食事文化によるものだ」と語った。
同氏はさらに、日本人選手が両足を使いこなす理由にも触れ、「指導者が“40分間、左右の足で壁打ちをしよう”と言えば、日本の選手らは黙ってやる。オランダでは“なぜ両足で練習をする必要があるのか?”と訊かれる」と説明した。日本人の従順さが技術の向上を促す一方で、創造性を制限する側面もあるとも述べている。
また、スハイテマン氏は自身の日本での経験を踏まえ、組織文化にも違いがあると指摘した。「オランダでは会議で率直に意見を言うが、日本では他人に直接反対しない傾向がある。それは変化しつつあるが、文化的にはすぐには変わらない」と締めくくった。
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