アーセナル、今季は最後の一線を越えられるか？

　プレミアリーグのアーセナルは、今2025/26シーズンの開幕から好調な滑り出しを見せており、クラブ周辺ではタイトル奪還への期待が高まっている。ただし、過去数シーズンで準優勝に終わった現実を踏まえると、今回こそ悲願を達成できるかどうかには依然として注目が集まる。

　アーセナルは、開幕8試合を終えた時点で2位のマンチェスター・シティに3ポイント、前回王者リバプールに4ポイントの差をつけ、序盤から優勝候補としての実力を示している。今シーズンはマンチェスター・ユナイテッド、リバプール、シティ、ニューカッスル・ユナイテッドといった強豪との対戦を乗り越えながら、チームは勢いを維持している。

　しかし、アーセナルは過去3シーズン連続で準優勝に終わり、特に2022/23シーズンおよび2023/24シーズンでは長期間首位を走りながら最終盤でシティに逆転を許した。昨2024/25シーズンには、リバプールのアルネ・スロット監督が就任初年度でタイトルを獲得する結果となった。

　その教訓を踏まえ、今シーズンのアーセナルはFWビクトル・ギェケレシュ、MFエベレチ・エゼ、MFマルティン・スビメンディといった新戦力を加え、攻守のバランスを整えた。全公式戦12試合で9度のクリーンシート（うち4試合連続）を達成しており、守備の安定が顕著だ。さらにUEFAチャンピオンズリーグでは、10月22日にラ・リーガのアトレティコ・マドリードを4-0で圧倒し、攻撃陣の破壊力も示した。

　26日には、昨シーズンのFAカップ覇者クリスタル・パレスとの対戦が控える。パレスはリバプールに勝利し、チェルシーと引き分けるなど実力を示しており、アーセナルにとって容易な相手ではない。この試合を制すれば、“アーセナルの時代が来た”という確信は一段と強まるだろうとUKメディア『Daily Mail』は伝えている。アーセナルのミケル・アルテタ監督とチームが過去の壁を越え、ついに頂点に立てるかどうか、今後の戦いに注目が集まる。