
10月2日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)のリーグフェーズで注目を集めた一戦、ラ・リーガのバルセロナとリーグ・アンのパリ・サンジェルマン(PSG)の試合は、緊張感に満ちた展開となった。バルセロナは開始19分に先制しながらも逆転を許し、ホームで1-2の敗戦を喫した。観客を魅了した一方で、勝点を逃したこの結果は、ハンジ・フリック監督にとって痛手となった。
この試合で注目を浴びたのが、バルセロナに所属するイングランド代表FWマーカス・ラッシュフォードのプレーだった。プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドから今2025/26シーズンに期限付き移籍で加入したラッシュフォードは、19分にFWフェラン・トーレスの先制ゴールをアシストした。
スペインメディア『Diario AS』はラッシュフォードを「左サイドで非常にアクティブかつダイナミック」と評し、37回のボールタッチ、敵陣での8回のプレー、2度のドリブル成功を記録したと伝えた。一方で、後半のフィニッシュ精度には課題が残ったと指摘した。
同国メディアの『Mundo Deportivo』もまた、ラッシュフォードがフリック監督体制に順応しつつあるとし、ペドリから受けたパスを起点にPSG守備陣の隙を突いたスルーパスを「見事」と称賛した。同メディアはさらに、ラッシュフォードの「危険なオフザボールの動き」を評価し、試合中に2度の決定機があったことにも言及。ただし終盤にはパフォーマンスがやや落ちたとも報じた。
一方、同国メディア『El Des Marque』はラッシュフォードを「この日のバルセロナの中で最も印象的な選手の一人」と評した。採点は7.5で、MFペドリ(6)やFWラミン・ヤマル(7)、得点者トーレス(6)を上回った。同メディアは「ラッシュフォードはトーレスへの先制点をアシストし、ドリブルやクロスで何度も危険を作り出した。交代まで挑戦をやめなかった」と評価している。
バルセロナは勝利を逃したものの、ラッシュフォードの攻撃面での貢献は明白だった。かつて守備面の消極性を批判された同選手だが、今ではフリック監督の戦術に順応し、チームの中で重要な役割を果たし始めているようだ。
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