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日本代表MF田中碧の弱点が露呈、「ポジションを奪うのは極めて困難」

田中碧 写真:Getty Images

 プレミアリーグのリーズ・ユナイテッドでは、MF間のポジション争いが激化しているようだ。9月28日に行われたボーンマス戦は2-2の引き分けに終わったが、リーズに所属する日本代表MF田中碧は試合終盤の3分間のみ出場し、右サイドという慣れないポジションで起用された。

 田中は昨2024/25シーズン、EFLチャンピオンシップで最も注目されたMFのひとりとして評価され、リーズのプレミアリーグ昇格に大きく貢献した。しかし今2025/26シーズン序盤に膝を負傷して離脱し、その間にMFショーン・ロングスタッフが中盤の定位置を確立。復帰後も田中はスタメンに戻れず、定位置奪回は極めて困難な状況となっているとUKメディア『The Leeds Press』が伝えている。

 同メディアによれば、今シーズンのプレミアリーグを戦うにあたり、田中が屈強な選手たちに対抗できるかどうかは一貫して懸念されていた。ジャーナリストのグレアム・スミス氏はポッドキャスト『Square Ball Podcast』で「田中に対する懸念はプレミアリーグでのフィジカルだ。昨2024/25シーズン終盤には、チャンピオンシップの試合でも何度か押し切られていた」と述べ、プレミアレベルの選手との対戦での課題を指摘している。

 一方のロングスタッフについては、「別のレベルの選手に見える。負傷でもしない限り、今シーズンのチームでポジションを手放すような選手には見えない」と同メディアで評価されている。

 元ニューカッスル・ユナイテッド所属(2017-2025)のロングスタッフはリーズの中盤に必要な強度と闘志をもたらしている。その活躍もあってか、ボーンマスのアンドニ・イラオラ監督も試合後に「リーズは我々より一段上だった」と認めた。

 同メディアは、ロングスタッフがリーズを次のレベルへ引き上げているとし、田中の立場がさらに厳しくなっていると報じている。