日本代表・海外組 海外日本人選手

「なんなんだこの馬鹿は」上田綺世を挑発した選手に批判の声

上田綺世 写真:Getty Images

 オランダ1部のエールディビジは21日に第6節を行った。日本代表コンビのFW上田綺世とDF渡辺剛が所属するフェイエノールトは敵地でAZアルクマールと対戦し、3-3のドロー。開幕から続いていた全勝はここで止まった。上田と渡辺はともにフル出場し、AZに所属するDF毎熊晟矢は負傷のためメンバー外だった。

 この試合中、AZのDFフートル・フースが見せた行為が大きな議論を呼んだとオランダメディア『Feyenoordpings』が伝えた。試合映像では、フースが上田をつねったり叩いたりし、挑発する様子が確認された。元選手で解説者のケネス・ペレス氏とケース・クワクマン氏は、この行為に強い疑問を呈している。

 同メディアによるとペレス氏は番組『Dit Was Het Weekend』で、「これに何を与えるんだ?PKは取れないだろう」と発言し、フースの行動を「無駄だ」と断じた上で「相手選手も“なんなんだこの馬鹿は?”と思う」と厳しく批判した。

 ペレス氏はさらに「AZが彼をチームに置けることを喜んでいると言っても、こうした行為はやがて周囲を苛立たせ、同僚からも嫌われるようになる。もちろん相手選手からも同じだ」と指摘した。

 これに続けてクワクマン氏は「審判の対応も理解できない。毎週会合を開いているはずなのに注意ばかり。イエローカードを出せばいい」と審判団の対応にも疑問を投げかけた。

 ペレス氏は最後に「フースのやり方を賢いと言うこともできる。審判はつねったり軽く叩いた程度でPKを与える気にならないからだ」としつつも、「だがフースにアドバイスするなら、もうやめた方がいい。こんなやり方では誰もお前を好まない」と強調した。