Jリーグ 名古屋グランパス

新潟戦ドロー。名古屋・長谷川健太監督のコメントが波紋「信じられない」退任報道も

長谷川健太監督 写真:Getty Images

 名古屋グランパスは9月23日に行われた明治安田J1リーグ第31節で、J1残留争いのライバルであるアルビレックス新潟に0-0と引き分け。試合内容が悪かっただけに、今季限りで退任と報じられている長谷川健太監督の一部コメントが波紋を呼んでいる。

 名古屋の公式サイトによると、指揮官は「勝点1をポジティブに捉え、名古屋に戻りたいと思っています。もちろん、勝つに越したことはありませんが、非常に難しい試合になるのは明らかでした」とコメント。「日程的にもそうですし、新潟のいろいろな状況を見て、ホームで気持ちを出して戦ってくるだろうと予想していましたから。最低でも勝点を持ち帰る戦い方に終始したというか、リスクを冒さず、石橋を叩いて渡らなければいけないと思っていたので、そういったメンバー構成で臨みました。最低限の勝点を持って帰ることができたと思っています。選手たちはそのあたりの事情を理解して闘ってくれました」と、戦前から引き分けも視野に入れていたことを明かしている。

 このコメントに対して、Jリーグの事情に精通しているジャーナリストのダニーロ氏は「実質的に、彼は試合を引き分けるために準備したと認めた。長谷川の負け犬根性は信じられない」と批判。90分で枠内シュートなしと攻撃面でほとんど決定機が無かっただけに、「他のチームが勝てば、J1残留はまだ確定ではない」と警鐘を鳴らしている。

 そのダニーロ氏は先日、長谷川監督の去就について「彼は今季限りで契約満了により、クラブを去る予定」とリポート。監督交代が既定路線だというが、新潟戦後には「この苦しみももうすぐ終わる」「J1最下位に対して、この酷いしない内容は長谷川監督の采配によるものだ」と綴っている。

 なお、名古屋は第31節終了時点で9勝9分13敗。勝ち点36を獲得しているが、J2降格ラインの18位・横浜FCから勝ち点8差である。長谷川監督による新潟戦での勝ち点1を狙う戦い方が議論の焦点となっている。