
スイスの国際スポーツ研究センター(CIES)内に設立された研究機関「CIESフットボール・オブザーバトリー」が、最新の「世界で最も高額なチーム編成トップ100」を発表したとUKメディア『FourFourTwo』が9月22日に伝えた。サッカーに特化した統計分析を行う同機関の調査結果には、プレミアリーグの資金力が色濃く反映されたようだ。
同メディアによると、首位に立ったのはプレミアリーグのチェルシーで、現在のスカッドを編成するために総額11億ポンド(約2,194億円)が投じられている。チェルシーが首位となるのは2年連続であり、補強選手の中で最も高額なのは、当時の英国史上最高額となる1億1500万ポンド(約229億円)で獲得されたMFモイセス・カイセドだった。
続いて、プレミアリーグのビッグ6のクラブが上位を占め、マンチェスター・シティは9億8100万ポンド(約1,956億円)、マンチェスター・ユナイテッドは9億3100万ポンド(約1,857億円)を支出している。さらにリバプールは今2025年夏の補強でMFフロリアン・ビルツとFWアレクサンダー・イサクを獲得し、移籍金記録を2度更新して4位に浮上。アーセナルやトッテナム・ホットスパーも巨額投資により複数の欧州強豪を上回った。
非イングランド勢では、昨2024/25シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ王者でリーグ・アンのパリ・サンジェルマンが7億5900万ポンド(約1,514億円)を投じて7位に位置し、ラ・リーガの強豪レアル・マドリードが7億4200万ポンド(約1,480億円)で続く。マドリードは近年フリー移籍を最大限に活用し、FWキリアン・エムバペやDFトレント・アレクサンダー=アーノルドを獲得したことで移籍金の総支出を抑えた。
一方で、ブンデスリーガのバイエルン・ミュンヘンやラ・リーガのバルセロナは、プレミアリーグのニューカッスル・ユナイテッドやノッティンガム・フォレストより下位に位置している。これはバルセロナが抱える財政難や、バイエルン・ミュンヘンの堅実な市場戦略を反映したものといえる。
意外な結果としては、プレミアリーグに昇格したリーズ・ユナイテッドが2億4300万ポンド(約484億円)やバーンリーの2億3500万ポンド(約469億円)が、巨額補強で知られるサウジアラビアのアル・ナスルを上回った点が挙げられる。
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