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欧州5大リーグ、残留が大目標の昇格組クラブ4選【2025/26】

サンダーランド 写真:Getty Images

サンダーランド(プレミアリーグ/9シーズンぶり)

3部から這い上がってきたイングランド北東部の雄

イングランド北東部の港湾都市サンダーランドを本拠地とするサンダーランドは、2024/25シーズンの昇格プレーオフの準決勝でコベントリー・シティを、ウェンブリー・スタジアムで行われた決勝でシェフィールド・ユナイテッドを2-1で下し、2016-17以来9シーズンぶりにプレミアリーグ復帰を決めた。

2018/19シーズンには3部リーグ(EFLリーグ1)への降格を経験するなど、苦しい時期を過ごしてきたサンダーランドだが、若い才能の台頭と堅実な戦術がチームを支えた。移籍金2,780万ポンド(出典:BBC)でボルシア・ドルトムントへ移籍していった19歳のジョーブ・ベリンガムや、18歳のイングランドU-18代表MFクリス・リグといった若き選手たちが攻撃の中心としてチームを牽引してきた。

現在はプレミアリーグ定着に向け、積極的な補強を進めている。アーセナル(2016-2023)でも活躍したスイス代表MFグラニト・ジャカをバイエル・レバークーゼンから3年契約で獲得。さらに、PSGからフランス代表DFノルディ・ムキエレを獲得するなど、推定約264億円を投じて戦力強化を図ったと伝えられている。

2025/26シーズン開幕戦ではウェストハム・ユナイテッドを相手に3-0の快勝発進。第4節終了時点で2勝1分け1敗とまずまずの滑り出しを見せているサンダーランド。大一番は同じくイングランド北東部のライバル、ニューカッスル・ユナイテッドとの「タイン・ウェア・ダービー」だろう。

近年のプレミアリーグでは、2023/24シーズンに昇格1年目だったバーンリーとシェフィールド・ユナイテッド、ルートン・タウンの3クラブが全て降格。2024/25シーズンもレスター・シティ、イプスウィッチ・タウン、サウサンプトンが1年で降格している。厳しいプレミアリーグの環境で、若手選手のさらなる成長と、新加入選手たちがどれだけチームにフィットするかが残留への鍵となるだろう。


レアル・オビエド 写真:Getty Images

レアル・オビエド(ラ・リーガ/24シーズンぶり)

忠誠心厚いサポーターとともに歩む1部挑戦の旅

スペイン北部のアストゥリアス州オビエドを本拠地とするレアル・オビエドは、2024/25シーズンの昇格プレーオフ決勝でミランデスを破り、24年ぶりのラ・リーガへの昇格を決めた。

クラブの歴史は1926年の創設以来、財政危機の繰り返しだったが、危機の度に忠誠心と熱烈さを備えるサポーターが株式を購入して乗り越えるなどの支えがあった。オビエドの下部組織出身にして40歳の大ベテラン、元スペイン代表MFサンティ・カソルラがチームの中心として、今シーズンも契約を延長。カソルラは2部の2024/25シーズンも5得点5アシストを記録するなど、チームの昇格に大きく貢献した。

2025/26シーズン開幕2戦を無得点2連敗発進となったが、第3節のレアル・ソシエダ戦で1部復帰後初勝利を挙げた。第4節終了時点で1勝3敗、1得点7失点と1部の厳しい現実を突きつけられている。しかし、クラブ愛があふれるサポーターの存在は、クラブや選手たちにとって大きなアドバンテージだ。

24年ぶりの1部リーグでの戦いは決して容易ではないが、その熱さはスペイン有数で、2部時代でも平均観客数2万5,000人以上を記録した。残留のカギはホームスタジアムを埋め尽くすサポーター、元セルビア・モンテネグロ代表FWのベリコ・パウノビッチ監督の采配、限られた予算の有効活用に掛かっている。

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名前:寺島武志

趣味:サッカー観戦(Jリーグ、欧州5大リーグ、欧州CL・EL)、映画鑑賞、ドラマ考察、野球観戦(巨人ファン、高校野球、東京六大学野球)、サッカー観戦を伴う旅行、スポーツバー巡り、競馬
好きなチーム:Jリーグでは清水エスパルス、福島ユナイテッドFC、欧州では「銀河系軍団(ロス・ガラクティコス)」と呼ばれた2000-06頃のレアルマドリード、当時37歳のカルロ・アンチェロッティを新監督に迎え、エンリコ・キエーザ、エルナン・クレスポ、リリアン・テュラム、ジャンフランコ・ゾラ、ファビオ・カンナヴァーロ、ジャンルイジ・ブッフォンらを擁した1996-97のパルマ

新卒で、UFO・宇宙人・ネッシー・カッパが1面を飾る某スポーツ新聞社に入社し、約24年在籍。その間、池袋コミュニティ・カレッジ主催の「後藤健生のサッカーライター養成講座」を受講。独立後は、映画・ドラマのレビューサイトなど、数社で執筆。
1993年のクラブ創設時からの清水エスパルスサポーター。1995年2月、サンプドリアvsユベントスを生観戦し、欧州サッカーにもハマる。以降、毎年渡欧し、訪れたスタジアムは50以上。ワールドカップは1998年フランス大会、2002年日韓大会、2018年ロシア大会、2022年カタール大会を現地観戦。2018年、2022年は日本代表のラウンド16敗退を見届け、未だ日本代表がワールドカップで勝った試合をこの目で見たこと無し。
“サッカーは究極のエンタメ”を信条に、清濁併せ吞む気概も持ちつつ、読者の皆様の関心に応える記事をお届けしていきたいと考えております。

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