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西川周作の起用法は?スコルジャ監督の発言話題。元浦和関係者は「そんなに…」

西川周作 写真:Getty Images

 浦和レッズ所属の元日本代表GK西川周作は、今季もここまで正守護神としてプレー。8月22日に行われた明治安田J1リーグ第27節で、柏レイソルに2-4と逆転負けして以降、フル出場した同選手の起用法に関する議論が白熱しているが、マチェイ・スコルジャ監督のコメントも話題に。元浦和関係者は西川の起用法に関して私見を述べている。

 日本代表GK鈴木彩艶(パルマ)の海外移籍後も正守護神として浦和を支え続けている西川だが、39歳である今もなお健在。2025シーズンはJ1リーグ戦28試合中27試合のスタメン出場で28失点。9試合でクリーンシートを達成するなど、全盛期よりやや衰えているとはいえ、中心選手としてチームを支えている。

 しかし、柏戦では54分にゴールを奪われると、83分から13分間で3失点。試合後、一部から西川のパフォーマンスに対する否定的な声が挙がっている。また、YBCルヴァンカップ準々決勝・川崎フロンターレ戦の2ndレグでは、後半終了間際に同点ゴールを許すと、延長戦前半にPKから勝ち越しゴールを献上。西川のパフォーマンスに関係なく、1stレグで1失点にまとめたGK牲川歩見を評価する声も一定数存在する。

 浦和公式サイトによると、スコルジャ監督は11日の会見で、「ルヴァン杯川崎戦では、西川に痛いミスがあった。経験がある選手なので、彼自身は立ち直れると思うが、マチェイ監督にはGKがチャレンジングなプレーをすることはどう見えているのか?最後まで彼に任せるという考えは変わっていないのか?」と訊かれると、「周作は素晴らしい性格を持った素晴らしいGKであり、経験豊富ですので、今シーズンの最後まで彼がチームのストロングポイントになると私は思っています」と回答。ベテランGKへの信頼を強調した指揮官のコメントが、ファン・サポーターの間で話題になっている。

 一方、浦和下部組織でのプレー経験を持つ三上綾太氏は、9日のXを更新。GKの起用法について「ルヴァンカップの試合結果しか知らないので試合内容は何も分からない」と前置きした上で、「そんなに言われるほどのミスをしたのか気になる」「まあGKのミスは失点に直結、もしくは関与するから言われるのは分かるけど、それがどんなミスなのかにもよるし、誰を起用するのかは監督が決めること」と私見を述べている。

 西川の起用法を巡る議論は、ベテランの経験を重視するか、牲川など新たな選択肢を模索するかというチームの方向性そのものを映し出している。浦和にとって最適な答えはシーズン通じての結果が示すことになるだろう。