
横浜F・マリノスの元特別指定選手であり、オランダ1部NECナイメヘンで日本代表FW小川航基、MF佐野航大とチームメイトのU22日本代表FW塩貝健人には、ベルギー1部アンデルレヒト移籍の可能性が取りざたされていた。しかし、アンデルレヒトは同選手の獲得を断念。アンデルレヒトからシント=トロイデンVV(STVV)へ期限付き移籍中のFW後藤啓介が、ベルギー強豪クラブの練習環境について否定的なコメントを残していただけに、塩貝にとって今回の移籍破談は良かったかもしれない。
アンデルレヒト移籍の可能性は、現地メディア『ヘット・ニューズブラッド』が9月4日に報道。アンデルレヒトのストライカ-陣では、FWカスパー・ドルベリがアヤックスへ完全移籍したほか、新戦力のFWアドリアーノ・ベルタッチーニが負傷離脱中。FWルイス・バスケスが現時点で唯一コンディションが万全であり、バックアッパーが手薄となっていた。
しかし、同メディアは5日に「アンデルレヒトは塩貝の獲得を打診したが、移籍金が高いため、獲得を断念した」とリポート。移籍金額には触れていない。ただ、2025年6月のオーストリア1部レッドブル・ザルツブルク移籍が破談に終わった際、ナイメヘンが450万ユーロ(約7億3,700万円)とクラブ史上2番目に高額な移籍金を受け取る見込みだったことを踏まえると、ナイメヘンはアンデルレヒトに対して450万ユーロ程度の移籍金を求めたと考えられる。
現在20歳の塩貝は、2024年に横浜FMへの加入内定が決まっていたが、同年8月に横浜FMの特別指定契約を解除してナイメヘンへ移籍。海外挑戦1年目からオランダ1部リーグ戦25試合の出場で4ゴールを挙げているが、今季もここまで日本代表FW小川航基の控えに甘んじている。
なお、アンデルレヒトにはジュビロ磐田出身の後藤が2023年11月が加入しているが、トップチームでの出場機会は限定。本人はSTVV移籍後に「アンデルレヒトでは、控え組でもないメンバーは練習させてもらえない」とコメント。アンデルレヒトでの厳しい環境を明かしていた。
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