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名門復活!欧州5大リーグ2025/26シーズン昇格クラブまとめ

セリエA 写真:Getty Images

セリエA(イタリア)

イタリア1部のセリエAには、2部のセリエBで優勝したサッスオーロ・カルチョと2位のピサ、昇格プレーオフを制したクレモネーゼが昇格を決めている。

注目は、34年ぶりに1部復帰を果たしたピサだ。元イタリア代表でもあるフィリッポ・インザーギ監督の下、総得点64、総失点36と攻守においてバランスの取れたサッカーで勝点を積み重ねてきた。昇格後、当面の目標は残留となるだろうが、夏の補強次第ではトップカテゴリーでも十分戦える力を見せてくれるかもしれない。

なお、セリエAはすでに2025/26シーズンの日程が発表されており、開幕は8月24日。サッスオーロはホームでナポリと、ピサはアウェイでアタランタと、クレモネーゼはアウェイでミランとそれぞれ対戦する。


ブンデスリーガ 写真:Getty Images

ブンデスリーガ(ドイツ)

ドイツ1部のブンデスリーガには、2部の2. ブンデスリーガで優勝したケルンと、2位のハンブルガーSVが昇格した。昇格プレーオフの決勝では、3位のSVエルフェアスベルクが1部で16位だったハイデンハイムに挑んだが、2戦合計4対3でハイデンハイムが勝利した。この結果、2部からの昇格は2チームで、ケルンは2023/24シーズン以来1年での1部復帰、ハンブルガーは初の2部降格から8シーズンぶりの復帰となった。

両チームとも歴史のあるクラブで、ケルンには過去にDF槙野智章(元日本代表/2022年現役引退)やFW大迫勇也(ヴィッセル神戸)のほか、日本人として初めてブンデスリーガでプレーした奥寺康彦(1988年現役引退、現横浜FCシニアアドバイザー)が在籍しており、日本でも馴染のあるクラブだ。なお、奥寺氏の活躍は人気サッカー漫画『キャプテン翼』にも描かれている。

ハンブルガーはブンデスリーガで3度の優勝経験を持つ名門クラブだが、近年は2部での戦いが続いていた。しかし、今季は好調を維持しており、優勝こそ逃したものの2位でシーズンを終えた。得点王を獲得したFWダビー・セルケ(22ゴール)のほか、FWランスフォード・イェボア・ケーニヒスドルファー(14ゴール)など攻撃力の高さが魅力のハンブルガー。久し振りに戻ったブンデスリーガの舞台で、名門復活と言える戦いに期待したい。


プレミアリーグ
プレミアリーグ 写真:Getty Images

プレミアリーグ(イングランド)

イングランド1部のプレミアリーグには、2部のチャンピオンシップで優勝したリーズ・ユナイテッドと2位のバーンリー、プレーオフを制したサンダーランドの3チームが昇格を果たした。

リーズとバーンリーはともに勝点100を獲得するも、最終的には得失点差でリーズがバーンリーを上回り3シーズンぶりの1部昇格と2部での優勝を決めている。

なお、リーズ所属の日本代表MF田中碧は、2024/25シーズンで通算43試合に出場し5得点を記録。チームの1部昇格に大きく貢献したほか、チャンピオンシップの年間ベストイレブンにも選出された。1年でのプレミア復帰を遂げたバーンリーは、GKジェームズ・トラッフォードらを中心に守備の安定感が光っており、46試合で失点はわずか「16」とリーグ屈指の守備力を見せている。

サンダーランドは、シェフィールド・ユナイテッドとの昇格プレーオフ決勝を制し、9シーズンぶりにプレミアへ昇格。2018年には3部リーグへの降格を経験するなど苦しい時期を過ごしたチームだが、長年の努力と忍耐が報われたと言えるだろう。

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名前:Nao
趣味:サッカー観戦、お酒、子供が所属するサッカークラブの応援
2023年からライターとしての活動を始めました。プライベートでは3人の男児の父親、個人ブログ「FootballAnalysis」を運営しています。サッカーがある日常、特に試合がある日の街の風景やスタジアム周辺の雰囲気が大好きです。多くの人にサッカーの楽しさを知って頂ける記事を書いていきたいと思います。よろしくお願いします!

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