
2025年3月に行われたFIFAワールドカップ26アジア最終予選の結果を受け、8大会連続8回目のW杯出場を決めた日本代表。6月には最終予選の残り2試合が、そして7月にはEAFF E-1サッカー選手権がそれぞれ控えており、招集メンバーがどうなるのか注目されている。
特にE-1選手権では過去の大会を見ても国内組が多く招集されることから、Jリーグファンから見ても関心度の高い大会と言えよう。ここでは、今後のA代表の活動において招集が期待される国内組のうち、23歳以下の若手選手を10名紹介していく。

稲村隼翔(アルビレックス新潟)
昨季の終盤戦で残留争いにも巻き込まれたアルビレックス新潟。新指揮官を迎えた今季も序盤から苦戦が続いており、16試合を消化した時点で勝ち点13の19位と降格圏に沈んでいる。そんな新潟にあって存在感を示す大卒ルーキーがDF稲村隼翔だ。
特別指定で所属していた昨季もリーグ戦やYBCルヴァンカップで出場機会を得て活躍していたが、正式に加入した今季は開幕戦からスタメン出場。ここまで11試合に出場して苦しむチームを支えている。特筆すべきは後方からのゲームメイク。縦に差し込む鋭く正確なパスで攻撃のスイッチを入れ、最後方から組み立てることが可能だ。まだデビューして間もない選手ではあるが、堂々としたプレーぶりから早くも代表入りが期待できる選手と言えよう。

宇野禅斗(清水エスパルス)
昨2024シーズン途中に恩師の黒田剛監督が率いる町田ゼルビアから清水エスパルスへと期限付きで移籍したMF宇野禅斗。今季は完全移籍へと移行し、ここまで16試合と主力として多くの出場機会を得ている。特に今季の新戦力であるMFマテウス・ブエノの存在が、宇野の成長を促す要因となっている印象。
阿吽の呼吸で攻守のバランスを取り、後方からの組み立てや前線での強烈なミドルシュートなど宇野の特徴が表に出やすい環境が整えられている。過去A代表の招集はないが、その成長速度とJリーグで見せる存在感の大きさからすぐにでも試してほしい選手の1人なのは間違いない。

大関友翔(川崎フロンターレ)
昨年はJ3の福島ユナイテッドへ期限付き移籍して8ゴール6アシストと結果を残し、今季は所属元である川崎フロンターレへと戻っているMF大関友翔。川崎ではチームの中心でありキャプテンでもあるMF脇坂泰斗やボランチでもMF山本悠樹といった選手がいることで必ずしも定位置を確保できてはいないが、ここまで9試合出場と一定の出場機会は得られている。
今月4日まで行われていたAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)では、準決勝でチームの2点目をマークするなど躍動。決勝進出に大きく貢献しアジアの舞台で十分にやれることを示したと言える。まずは定位置でスタメンの座を勝ち取ることが求められるだろうが、その成長速度からすぐにでも代表のピッチで見てみたい選手の1人だ。

北野颯太(セレッソ大阪)
今季の活躍から早くも海外移籍が噂されるセレッソ大阪のMF北野颯太。昨季までは途中出場が多くなかなか出場時間が伸びずにいたが、先発の機会が増えた今季は目に見えてゴールに関わる回数も増えてきている。
そんな北野の今季のハイライトで思い出されるのは、開幕戦となったガンバ大阪との“大阪ダービー”。開始早々の先制点と後半開始直後の追加点でチームに勢いをつけていた。Jリーグを離れてしまう可能性も取りざたされているが、その分早く代表での活躍が見られるのかもしれない。
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