日本代表・海外組 日本代表

【E-1選手権2025】日本代表候補50名をポジション別に徹底分析

高井幸大(左)川﨑颯太(中)相馬勇紀(右)写真:Getty Images

3月20日に行われた2026FIFAワールドカップ・アジア最終予選のバーレーン戦に勝利し、8大会連続8回目の本大会出場を掴んだサッカー日本代表。予選2試合を残し、ここまでの8戦では6勝2分と未だに無敗。総得点24、総失点はわずか2として、過去苦しんできた最終予選で圧巻の強さを見せ突破を決めている。

そんな日本代表にとって、W杯本大会前に控えている国際大会が7月に韓国で開催される『EAFF E-1サッカー選手権2025』だ。W杯予選などとは異なり、国際Aマッチ期間でない日程で開催されるこの大会。過去の例を見ても国内組がメインに招集され、東アジアのライバルたちとしのぎを削ってきた。今やA代表の大半を海外組が占める日本代表において、国内組選手の数少ないアピールの場と言っても過言ではないだろう。ここでは今季Jリーグで活躍する選手の中から、E-1選手権の日本代表として招集に期待のかかる選手たちをポジション別に50名紹介する。


大迫敬介 写真:Getty Images

GK(ゴールキーパー)

  • 大迫敬介(サンフレッチェ広島)
  • 小島亨介(柏レイソル)
  • シュミット・ダニエル(名古屋グランパス)
  • 谷晃生(町田ゼルビア)
  • 早川友基(鹿島アントラーズ)
  • 前川黛也(ヴィッセル神戸)

最終予選では鈴木彩艶(パルマ/イタリア)の起用が続いているGK。国内組からの選出は、鈴木の控えに回る形で招集され続けている大迫敬介と谷晃生の名前がまず挙がってくる。ともにJリーグ上位クラブの守護神であり、日本代表を率いる森保一監督とは東京五輪でも共に戦い信頼関係も十分に構築できていると言えよう。

次に過去の招集歴からシュミット・ダニエル、前川黛也、小島亨介が挙がる。シュミットと小島は今季より新天地へ活躍の場を移しているが、すでに守護神としての地位を確立。特に小島は昨季残留争いに巻き込まれた柏レイソルを立て直す原動力にもなっていることから評価も高まっていることだろう。

また、過去に招集のない選手の中からは鹿島アントラーズの早川友基を推したい。Jリーグ屈指の名門クラブで若い頃から守護神を務め、今季も上位争いを繰り広げる鹿島で堂々ゴールマウスを守っている。セービング力もさることながら、正確なフィードで一気にチャンスメイクも可能であるため、守備だけでなく攻撃面での貢献も大いに期待できる。


高井幸大 写真:Getty Images

DF(ディフェンダー)

  • 荒木隼人(サンフレッチェ広島)
  • 岡村大八(町田ゼルビア)
  • 古賀太陽(柏レイソル)
  • 鈴木淳之介(湘南ベルマーレ)
  • 関川郁万(鹿島アントラーズ)
  • 高井幸大(川崎フロンターレ)
  • 中谷進之介(ガンバ大阪)
  • 佐々木旭(川崎フロンターレ)
  • 高木践(清水エスパルス)
  • 中野就斗(サンフレッチェ広島)
  • 中山雄太(町田ゼルビア)
  • 濃野公人(鹿島アントラーズ)
  • 畑大雅(湘南ベルマーレ)
  • 三浦颯太(川崎フロンターレ)

センターバックでは、最終予選でも招集され出場もあった高井幸大が筆頭だろう。クラブでも代表でも20歳ながら物怖じしないプレーの数々からはすでに安心感すら覚える。過去に招集されていた選手ではサンフレッチェ広島の守備の要である荒木隼人、昨季ガンバ大阪へ加入しチームを立て直した中谷進之介が挙げられる。ともにDFラインの中核を務められる選手であり、国内組の守備ラインを統率する活躍が期待できる。同じく最終ラインの要という面では、柏の古賀太陽も候補の1人と言えよう。

また、対人の強さで定評のある岡村大八と関川郁万も代表で見てみたい選手たちだ。特に関川はクラブで日本代表としても経験のある植田直通と不動の守備陣を形成し、相手のボールを弾き返す高さと強さに加え精度の高いフィードでも貢献できる。同じく最後尾からのボール供給という面では鈴木淳之介も候補に挙がりそうだ。昨季の後半戦からクラブでも定位置を掴んでおり、今季も継続して高いパフォーマンスを発揮していることから招集が期待される。

センターバックとサイドバックを兼任できる選手としては、まず直近の3月シリーズでも招集された中山雄太が挙がる。さらに過去にA代表招集歴のない選手では広島で昨季ブレイクした中野就斗や攻撃参加と対人の強さを併せ持つ佐々木旭、加えて今季3年ぶりにJ1へ戻ってきた清水エスパルスを支える大卒2年目の高木践も将来性のある選手だ。

もちろん、純粋なサイドの選手でも有望株は多くいる。その中からここでは3名を挙げたい。1人目は昨季ルーキーイヤーながら鹿島の主力として活躍し9ゴールをマークした濃野公人。今季も変わらずクラブの主軸を担う若手には、早くから代表に絡んでほしいものだ。2人目はパリ世代の畑大雅。パリ五輪への出場は叶わなかったが、サイドで快速を飛ばし丁寧なラストパスやシュートなど抜群の攻撃力を誇る。そして3人目は昨年元日のタイ戦でデビューした三浦颯太。今季開幕から好調な川崎フロンターレで早くも4アシストを挙げる活躍を見せており、改めて代表で見てみたい選手の1人と言えよう。

Previous
ページ 1 / 2

名前大島俊亮
趣味:サッカー観戦、ゲーム(スポーツ、シミュレーション、アクションなど)
好きなチーム:Jリーグ全般

サッカーを中心に、スポーツやエンタメなど複数ジャンルを扱うライターとして活動しております。Jリーグを中心に、日本のサッカーファンが楽しめる記事執筆を心がけていきますのでよろしくお願いします。

筆者記事一覧