
以前から新スタジアム計画で県や秋田市と協議を重ねてきたブラウブリッツ秋田。八橋地区での建設が濃厚とみられていたが、4月6日に投開票実施の秋田市長選挙の結果が計画に影響を与えそうだ。
2017年にJ3で優勝したものの、J2スタジアム基準を満たさなかったことをきっかけにスタートしたスタジアム建設計画。穂積志市長が計画に前向きな姿勢を示す一方、市や県の建設費の負担割合等が課題に。一部からは現施設の改修で半額に抑えられることをメリットとして強調する声が上がっていた。
そんななかで行われた秋田市長選挙では、元県議の沼谷純氏が初当選。報道によると、沼谷氏はスタジアム整備について「Jリーグはもともと整備の条件に新設を挙げているわけではない」として、ソユースタジアムの改修工事を優先的に検討すべきとの主張を展開。落選した穂積志氏が八橋運動公園内のスタジアム建設計画を推進していただけに、市長交代により計画は白紙に戻る可能性が高いとみられる。
ブラウブリッツは現在、秋田駅からバスで約15分、下車後徒歩5分の位置にあるソユースタジアムを、ホームスタジアムとして使用。2025シーズンはJ1クラブライセンスが交付されているが、ソユースタジアムが衛生施設及び屋根の基準を充足していないとして、Jリーグから制裁を受けている。
ブラウブリッツの岩瀬浩介代表取締役社長は、「秋田市が中心となって、Jリーグから指摘を受けていた整備スケジュールの前倒しに取り組んでいただき、八橋運動公園内に候補地を絞り込むとともに、今後、公設も含めた事業スキームについても幅広く検討していくなど、早期整備に向けた方向性を示していただいたことが、Jリーグ側から評価されたものと捉えております」とコメントしていたが、新スタジアム建設計画反対派が市長選挙で当選したことにより、先行きが不透明となるかもしれない。
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