
日本代表MF藤田譲瑠チマら日本人選手7名を擁するシント=トロイデンVV(STVV)は、4月6日に行われたベルギー1部残留プレーオフ第2戦で、DF藤井陽也やDF角田涼太朗ら擁するKVコルトレイクに敗北。2部降格が現実味を帯びているだけに、ジェフユナイテッド千葉から期限付き移籍中であるFW小森飛絢にくわえて、日本代表DF谷口彰悟の退団の可能性も高まっているとみられる。
かつて川崎フロンターレのキャプテンとして、J1リーグや天皇杯など多くのタイトルを獲得し、2022年のFIFAワールドカップ・カタール大会でプレーした後に海外移籍を果たした谷口。2024年夏にカタール1部アル・ラーヤンSCを退団してSTVVへ加入している。
そのSTVVでは、2024/25シーズン序盤から守備陣の中心選手として活躍。ベルギー1部リーグ13試合でピッチに立っていたが、2024年11月8日の第14節メヘレン戦でアキレス腱断裂という怪我を負い、長期離脱。手術を受けて現在はリハビリ中だが、同シーズン中の復帰は絶望的だという。
一方、STVVは谷口の負傷離脱後に失速。16クラブ中14位でレギュラーシーズンを終え、下位4クラブによるベルギー1部残留プレーオフへ回っている。下位2クラブが2部へ自動降格となるほか、14位となったクラブは2部の昇格プレーオフ勝者と入れ替え戦を行うというレギュレーションの残留プレーオフでは、第1戦でKベールスホットVAに勝利したが、コルトレイクには0-3で完敗。自動降格圏である3位コルトレイクとの勝ち点差が4に縮まっている。
残り4試合の結果次第では、自動降格圏でシーズンを終える可能性もあるSTVV。2部降格となれば、藤田をはじめ主力選手の退団は避けられない見通し。くわえて、出場機会がほとんど無い小森も退団が濃厚とみられるが、谷口が2026年の北中米W杯の日本代表メンバー入りを見据えて、欧州1部リーグでのプレーを選択することも十分考えられる。これまで日本人選手を多く獲得してきたSTVVだが、2024/25シーズンの結果次第では選手の大量入れ替えを余儀なくされるかもしれない。
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