
大和ハウスプレミストドーム(札幌ドーム)では、4月5日に明治安田J2リーグ第8節の徳島ヴォルティス戦が開催。この一戦を前に、札幌の運営会社コンサドーレの石水創代表取締役社長によるホームスタジアム移転発言が話題に。札幌ドームの先行きを不安視する声も上がっている。
石水社長は4日に行われた北海道政経懇話会の4月例会で講演。クラブの歴史や今後などについて語る中、サッカー専用スタジアム建設が夢であることを公言。「サッカー専用スタジアムが、いつか北海道にもできたらいいなと思い描いている」5年後くらいにサッカー専用スタジアムの具体的な着工年が決まっていると良い」「夢を発信することが大事」などと語っている。
石水社長の発言内容を複数メディアが報じると、現在の本拠地である札幌ドームの今後が話題に。同ドームは『大和ハウス工業』による命名権取得もあり、2025年3月度の決算で黒字になる見通しだが、プロ野球・北海道日本ハムファイターズにつづきコンサドーレも本拠地移転となれば、巨額の赤字は不可避だ。それだけに、ネット上では札幌ドームの運営会社『株式会社札幌ドーム』や札幌市に対して危機感を持つよう求める声が上がっているほか、ドーム解体論も再び湧き起こっている。
前年度に6億円以上の赤字を計上したことで話題になった後、『大和ハウス工業』が2024年8月1日から2028年7月31日までの4年契約で命名権を取得した札幌ドーム。現在はコンサドーレのホームゲームや、高校サッカー、高校野球など一部アマチュアスポーツの公式戦、それに有名アーティストのライブも行われているが、依然として札幌市民等からドーム運営のあり方で厳しい目が向けられている。
なお、株式会社札幌ドームは山川広行代表取締役社長が2025年6月の任期満了をもって退任することを公式発表。同社長は「今年度につきましては、ネーミングライツ契約の締結により新たに歩みを始めることができ、目標としておりました黒字化を達成できる見通しです」などと実績を強調したほか、社長退任の理由について「組織の若返りが必要であると判断」と説明している。
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