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名古屋グランパスから海外移籍の藤井陽也、コルトレイク退団の可能性高まる?

藤井陽也 写真:Getty Images

 KVコルトレイク所属の日本代表DF藤井陽也は3月30日、ベルギー1部残留プレーオフ第1戦のサークル・ブルッヘ戦で途中出場。チームが2部降格へ近づいているだけに、同選手の去就は不透明とみられる。

 現在24歳の藤井は、名古屋グランパスの下部組織出身。2023シーズンに名古屋でレギュラーに定着すると、2024年1月に同クラブからコルトレイクへ期限付き移籍。2023/24シーズンの残留プレーオフで活躍したこともあり、6月に完全移籍へ移行し、クラブと新たに2028年6月30日までの4年契約を結んだ。

 2024年1月1日開催の国際親善試合タイ戦でA代表デビューを飾るなど、さらなる活躍が期待された藤井だが、2025年1月に脛を手術。およそ2か月半にわたり戦列を離れていたが、サークル・ブルッヘ戦で復帰。1-0とリードの前半38分からピッチに立ったが、チームは2-2の引き分けに終わっている。

 4クラブによるベルギー1部残留プレーオフでは、下位2クラブが2部へ自動降格となるほか、14位となったクラブは2部の昇格プレーオフ勝者と入れ替え戦を行う。コルトレイクは自動残留圏内の13位シント=トロイデンVV(STVV)から勝ち点7差の15位。プレーオフ残り5試合で2部自動降格圏に沈んでおり、2部入れ替え戦圏内の14位サークル・ブルッヘとの勝ち点差も5に広がった。

 2部降格となれば、負傷離脱前までレギュラーを張っていた藤井をはじめ、一部主力選手の放出は避けられない見通し。カーディフから期限付き移籍中のDF角田涼太朗についても、当然ながら期限付き移籍期間満了により6月でコルトレイクを離れる可能性はある。およそ2か月半ぶりに復帰した藤井。自らのパフォーマンスでチームを1部残留に導くことはできるのだろうか。