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某選手不在で北中米W杯苦戦?吉田麻也が日本代表の現状を「心配している」ワケ

日本代表 写真:Getty Images

 FIFAワールドカップ北中米大会の出場権をほぼ手中に収めている日本代表。キャプテンのMF遠藤航(リバプール)を筆頭に「W杯優勝」を目標に掲げているが、元キャプテンのDF吉田麻也(ロサンゼルス・ギャラクシー)は、森保ジャパンの苦戦を予想。カタールW杯と北中米W杯の違いについて持論を展開している。

 韓国メディア『フェアポイント・フットボール』の公式YouTubeチャンネルで3月14日に公開されたインタビューでは、吉田が韓国人ジャーナリストと対談。話題が北中米W杯に及ぶと、同選手は環境面の厳しさについて、こう語っている。

 「次のワールドカップはカナダ、アメリカ、メキシコで開催されるので、かなり厳しい環境になる。試合会場にエアコンはなく、試合ごとの移動距離も非常に長くなる」

 「カタールでは日本にとって多くのメリットがあった。以前に何度もあの国で試合をしていたので、カタールでの試合環境を理解していた。でも今は心配している。メキシコやカナダ、アメリカでのプレー経験がある選手は少ないからね」

 また、吉田はカタールW杯のドイツ戦とスペイン戦で、ポゼッション率が低かったことにも言及。日本代表が必要なステップとして「ポゼッションを増やすこと」を掲げると、「チームのエネルギーをセーブするためにとても大事。ボール保持の時間が増えて、体力を温存できる」と私見を述べた。

 北中米W杯本大会で長距離移動による影響を心配している吉田。同選手のコメントを踏まえると、今後の日本代表には、GK高丘陽平(バンクーバー・ホワイトキャップス)やDF山根視来(ロサンゼルス・ギャラクシー)など、MLSのレギュラーシーズンで長距離移動に慣れている選手が必要であるかもしれない。