
カターレ富山は3月2日に2025シーズンのホーム開幕戦(明治安田J2リーグ第3節・ヴァンフォーレ甲府戦)を控えるなか、2月24日に富山県総合運動公園陸上競技場で除雪作業を実施。ボランティアやクラブスタッフなど、総勢400名以上が参加したが、ネット上では否定的な意見が噴出。日本サッカー協会(JFA)の元関係者も反応しているほか、秋春制に関する議論も白熱している。
富山県総合運動公園陸上競技場では、24日時点でおよそ40cmの積雪が。2011年以来となる除雪作業は、10時から約3時間にわたり行われたが、クラブ公式Xアカウントでは「3連休の最後にも関わらず400名以上の方々にお集まりいただき、本当にありがとうございました!!みなさんのおかげで試合できそうです!」など、ボランティアに対する感謝の思いが綴られている。
また、同クラブの左伴繁雄代表取締役社長もXで「県総雪かきに集まった約500人の有志!!みんな大変な作業なのに笑顔。もう感謝しかない」「今日は除雪でみんなが興行を支えてくれた。甲府サポや湘南サポも来てくれた。ありがとうございます。チームには今日のみんなの頑張りをしっかり伝えた」などと投稿している。
ネット上ではボランティアやクラブスタッフに対する感謝や労いのメッセージが寄せられる一方で、「ボランティアだけど、Jリーグから助成金出て何かしらのグッズとか配れると良いのに」「これ施設側とクラブが全てやることではないの?」「美談にせず、費用はJリーグに請求しましょう」「これ美談にしたら、また繰り返します。 ホーム開幕を5節にする日程調整で除雪問題は完全に解消すると思う」「ホームゲーム開催のためにサポーターがスタジアムの除雪をしているのを美談のように報じているけれど、サポーターの無償の愛に頼る秋春制など、ただのやりがい搾取だということに、いい加減気づかないといけない」といった声が挙がっている。
この除雪作業の様子には、『株式会社ミッションスポーツ』の満田哲彦CEO(最高経営責任者)が反応。元電通本社スポーツ局オリパラ室営推部長、元JFAマーケティング担当部長という肩書きを持つ満田氏は、作業の様子を捉える投稿動画を引用した上で、「すごい。世界の人もみてほしい。文化だね。感謝。(美談にはしてない)」と投稿している。
この除雪作業を巡っては、秋春制が降雪地域にホームを構えるクラブへ与える影響を指摘する声も。「Jリーグさん、秋春制にして本当に良いのですか?と尋ねたくなる」「このまま秋春制にしたらサポーターの犠牲の上での運営が美談にされる」といったコメントが見受けられる。
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