日本代表・海外組 バイエルン・ミュンヘン

バイエルン伊藤洋輝が安定したプレー。コンパニ監督も体調を考慮

伊藤洋輝 写真:Getty Images

 現時点ブンデスリーガで首位のバイエルン・ミュンヘンは、2月24日に行われた第23節でホームに3位のアイントラハト・フランクフルトを迎え4-0で破り、2位バイエル・レバークーゼンとの差を再び8ポイントに広げた。19日のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)セルティック戦(1-1)は内容に不安を残したが、この日は序盤の出足こそ鈍かったものの、徐々にギアを上げて圧勝した。

 この試合で注目されたのは、バイエルンに所属する負傷離脱明けの日本代表DF伊藤洋輝だ。怪我の影響で長期離脱を余儀なくされた伊藤にとって、アリアンツ・アレーナでは初スタメンだった。試合勘に課題を抱えつつも63分間プレーし、クラブでの自身初ゴールとなる2点目を奪って勝利を決定づける活躍を見せた。

 パス成功率は91%を記録し、ボール奪取6回、クリア2回、グラウンドデュエルでも勝ち越すなど、守備面でも安定したパフォーマンスを披露した。伊藤の復調ぶりに対し、ヴァンサン・コンパニ監督は無理にフル出場を強いることなく、体調やコンディションを慎重に考慮しながら段階的に起用しているようだ。

 攻撃陣ではFWハリー・ケイン欠場による得点力不足が懸念されたが、この不安を払拭したのがMFミカエル・オリーズとMFジャマル・ムシアラだった。オリーズは先制ゴールを含め攻撃の起点となり、チャンスを量産。ムシアラも終盤に個人技でDF3人を抜き去り追加点を奪ったが、その直後に接触プレーで負傷交代したため、今後のコンディションが心配されるところだ。