
Jリーグの野々村芳和チェアマンは、明治安田Jリーグ2025シーズン開幕前に「コンタクト(接触)の強さと深さの向上」、「アクチュアルプレーイングタイム(APT)の増加」を目標に、ファウルの判定基準に変更を加える方針を明言。プレー強度の高さなどを武器とする町田ゼルビアの黒田剛監督が賛同の意向を示した一方、J1第2節の時点で早くも異論が噴出。インターネット動画配信サービス『DAZN』におけるJ1第2節・柏レイソル対川崎フロンターレの実況を担当した桑原学アナウンサーも審判のジャッジに言及している。
Jリーグが世界トップ水準になることを目指すべく、ファウルの判定基準変更へ意欲を覗かせた野々村チェアマン。報道によると、黒田監督は日本代表選手や森保一監督と同様、現状のレフェリングを「日本の課題」とした上で、「これからの日本にとっては、ありがたいこと」などと、同チェアマンの掲げた方針に前向きな姿勢を見せたという。
しかし第2節9試合が終わった時点で、ネット上では「ファウル取らなすぎだと思う」「APTを伸ばすために選手生命を縮めるJリーグに未来ない」「選手ファーストではない気がする」「シーズン通して負傷者が増えそう」「Jリーグも中国や韓国、中東のようなサッカーになるのかな…?」など、選手の怪我を心配する声が相次いでいる。
また桑原アナは、柏対川崎戦後にXを更新。「アクチュアルプレーイングタイム増加の狙いは分かるしトライ&エラーは必要」と一定の理解を示しつつも、「ただ現状は現場の審判団に迷いを感じます」と私見を披露。野々村チェアマンの掲げた方針に、審判団がフィットしていない可能性を指摘している。
なおJ1第2節の柏対川崎では、ファウル数21(柏11、川崎10)、イエローカード1枚(柏1、川崎0)というスタッツに。FC東京対町田では、ファウル数25(FC東京12、町田11)、イエローカード5枚(FC東京2、町田3)だった。
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