
バイエルン・ミュンヘン vs ボカ・ジュニアーズ(グループC)
バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)とボカ・ジュニアーズ(アルゼンチン)は、意外にもクラブW杯ではまだ対戦したことがない。2001年、旧国立霞ヶ丘競技場陸上競技場で開催されたインターコンチネンタルカップ(トヨタカップ)での激突では、1-0でバイエルンが勝利している。
バイエルンはブンデスリーガやUEFAチャンピオンズリーグ(CL)では常に優勝争いを演じており、特にイングランド代表FWハリー・ケインを中心に、MFジャマル・ムシアラやMFレロイ・サネなど強烈な攻撃陣が特徴だ。また、堅実な守備と高いポゼッション率を誇り、試合をコントロールする能力に長ける。DF伊藤洋輝も所属しており、日本国内からも高い注目を浴びそうだ。
一方、ボカ・ジュニアーズは南米屈指のクラブとして、多くのタイトルを獲得してきた。しかし、2022年以降は国内外でタイトルから遠ざかっておりチームの完成度が気になるところだ。とはいえ、アルゼンチンサッカー特有の激しいプレースタイルを持ち、試合終盤まで戦い抜く粘り強さが武器となるはず。怪我で戦列を離れているウルグアイ代表のベテランFWエディソン・カバーニの復活にも期待したい。

浦和レッズ vs インテル(グループE)
今クラブW杯で日本から出場する浦和レッズの試合は、日本のファンにとってはどれも見逃せないものになるだろう。インテル(イタリア)、リーベル・プレート(アルゼンチン)、モンテレイ(メキシコ)と同組のグループEで戦う。
その中でも欧州のトップクラブであるインテルとの対戦は、日本でのセリエAの位置付けや過去から現在までの日本人選手の同リーグでの活躍を踏まえると、より興味深いもになるはずだ。
浦和は近年J1での優勝から遠ざかっているものの、カップ戦では着実に結果を残してきた。国内リーグでのタイトル獲得こそ少ないが、アジアの舞台では存在感を示している。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)では3度の優勝を誇り、国際舞台で結果を出す傾向が強い。今大会でも一波乱を巻き起こす可能性は十分にある。
一方のインテルは、イタリアは元より世界的な名門クラブであり、CLや国内リーグで数多くのタイトルを獲得してきた。近年も攻守のバランスが取れたチームとしてCLでも確実にグループリーグを毎年突破してきており、大会の優勝候補にあげられてもおかしくないだろう。
アジアとヨーロッパの強豪クラブ同士の対決として、世界中のサッカーファンに浦和の底力を見せつける絶好の機会となることを期待したい。

アトレティコ・マドリード vs ボタフォゴ(グループB)
アトレティコ・マドリード(スペイン)とボタフォゴ(ブラジル)の一戦は、グループB最終戦での対戦となることから、両チームにとって決勝トーナメント進出をかけた重要な一戦となる可能性を秘めている。
アトレティコはディエゴ・シメオネ監督の下、組織的な守備とカウンター攻撃を武器としているラ・リーガ屈指の強豪だ。特にセンターバックのDFホセ・マリア・ヒメネスが守備の要となり、相手の攻撃を封じ込める。
一方のボタフォゴは、2024年のコパ・リベルタドーレスで初優勝を果たし勢いに乗っている。MFマルロン・フレイタスがゲームメイクを担当し、前線のアタッカー陣が多彩な攻撃を展開する。
アトレティコの堅固な守備とボタフォゴの攻撃的スタイルのぶつかり合いが最大の見どころとなると予想され、戦術的にも白熱した試合展開を楽しませてくれるはずだ。
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