高校サッカー

【独占インタビュー】札幌大谷GK高路地琉葦が語るプロへの道のりと現在地

川島永嗣 写真:Getty Images

ピッチ外でも人間性を大切に

高路地選手がGKを始めたきっかけはなんですか?

高路地:僕が4~5歳の頃、日本代表で川島永嗣選手(現ジュビロ磐田所属)がPKを止めて活躍した試合を見てすごく格好良いなと思って。それがきっかけですね。

ーGKで参考にしている選手はいますか?

高路地:はい、2人います。GKを目指すきっかけにもなった川島選手とドイツ代表のGKマヌエル・ノイアー選手(現バイエルン・ミュンヘン所属)です。技術面はもちろんですが、人間性にも惹かれます。これは有名な話だと思うんですが、2011年の東日本大震災後に行われた試合終了後のエピソードが印象的です。当時シャルケ(ドイツ)でチームメートだったDF内田篤人選手が、被災地への応援メッセージ入りシャツを身に着けて、勝利に沸く選手陣の後方にいたんですが、それに気付いたノイアー選手が内田選手をサポーターの前へと誘導してメッセージをアピールしてくれていました。そういう人間性も素晴らしいので、プレー以外でも参考にさせてもらっています。


高路地琉葦選手提供(撮影者承諾済)

成長できる環境からプロへ

ー次は大学サッカーへと舞台を変えることになると思いますが、進学先は決まっていますか?

高路地:はい、埼玉県にある埼玉工業大学へ進学します。

ーそうなんですね。進学先を決めた経緯を教えてください。

高路地:高校1年生の頃から高卒でのプロ入りを目指していたのですが、実際にはそれが難しいなと感じ、大学進学後のプロ入りを目指すことにシフトチェンジしました。夏のインターハイ終了後、埼玉工大の今成知尚監督に声をかけていただきました。寮はなく、一人暮らしをしているサッカー部員が多い環境で学業も大事にする方針だと聞いたので、成長する為には絶好の環境だなと思いました。監督の今成さんにも大学を経てプロになりたいことを伝えたのですが「是非うち(埼玉工大)で一緒にプロになる夢を追いかけよう」と言っていただいたことも嬉しかったですね。他にも何校か練習に参加しましたが、両親とも相談した上で「一番成長できる環境」を考えた時にベストだと思い埼玉工大に決めました。

ー大学サッカーの4年間でどのような技術を身に付けたいですか?

高路地:そうですね。GKの指導実績がある監督さんですし、(監督以外にも)複数のGKスタッフが在籍しているのでGKの育成に特化しているなと感じました。大学ではウィークポイントであるフィジカル面や基礎的な技術を磨いていきたいです。また、ストロングポイントであるシュートストップをさらに伸ばす4年間にしたいと思っています。


インタビュー中の高路地琉葦選手 写真:Yusuke Sueyoshi

将来の目標と理想の選手像

ー今後Jリーグの中で、オファーがあればプレーしたいクラブはありますか?

高路地:そうですね、逆指名できるくらい実力のある選手にはなりたいんですけど(笑)。Jリーグだけでも60チームあって、オファーいただけるチャンスがあればどのチームでも全力を尽くしたいという思いです。その中でも強いて挙げるなら、1つはジュビロ磐田です。理由としては母が大好きな川口能活さん(2018年引退)が元々在籍されていたチームで、今はジュビロのGKコーチを務めているので行ってみたいなという気持ちはありますね。もう1チームは自分のサッカー人生の基盤を築いた地域の北海道コンサドーレ札幌でプレーしてみたいなと。強いて挙げるならこの2チームです。

ー将来はどんな選手になりたいですか?

高路地:将来の夢はもちろんプロサッカー選手ですが、「ファンに愛される選手」になりたいですね。ただサッカーが上手ければ良いというわけではなく、ひとりひとりに愛される選手になるのが目標です。

ー目標達成には何が必要だと思いますか?

高路地:もちろん全体的にレベルアップしないといけないんですが、特に大事だと思うのがアジリティ(機敏性)や身体づくりの部分ですね。最近は栄養や食べる量、摂り入れるタイミングを意識して食事を見直しています。母が准看護師をしているので、食事に関しては様々なアドバイスで身体づくりを支援してくれています。プレー面ではこれからの大学4年間で基礎的な技術練習を反復し、自分自身が納得できるプレーを意識したいと考えています。

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名前:Yusuke Sueyoshi
趣味:スポーツ観戦(野球、サッカー)、サウナ、ジム
好きなチーム:北海道コンサドーレ札幌、ジェフユナイテッド千葉、バルセロナ
初めまして。Yusuke Sueyoshiと申します。
普段は医療機関に勤めており、整形外科分野を中心に携わらせていただいております。
幼少期からサッカーは観てきましたので、私ならではの視点から皆様に情報を発信していきたいと考えておりますので何卒宜しくお願いいたします。

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