カタールW杯における日本代表の躍進、MF伊東純也(スタッド・ランス)、MF三笘薫(ブライトン)らの活躍などもあり、Jリーグクラブと海外クラブによるパートナーシップ提携が盛んに。横浜F・マリノスがシティ・フットボール・グループの傘下に入ったほか、ヴィッセル神戸がポーランド1部グールニク・ザブジェとパートナーシップ契約を結んでいるが、鹿児島ユナイテッドFCを巡る動きも話題になっている。
IT企業の『株式会社ウフル』は1月15日、サウジアラビア1部アル・シャバブFCとの協力覚書(MOC)締結を公式発表。同社の園田崇史代表取締役社長CEOは武藤容治経済産業大臣、松本尚外務大臣政務官、サウジアラビアのハーリド・アル=ファーレフ投資大臣、アル・シャバブFC会長らとともに、リヤドで開催の『日・サウジ・ビジョン2030閣僚ラウンドテーブル』に参加したという。
また同社は「両国は今年国交樹立70周年を迎えることを背景に、会場では二国間の経済関係強化に向けた議論が行われ、ウフルとアル・シャバブFCのMOC締結発表も同会場で正式に行われました」「2034年のFIFAワールドカップ開催が決定している同国において、テクノロジーを活用したスポーツファンの体験向上を目指します」などと、MOC契約締結の背景や意義を説明。
「本提携を通じ、ウフルとアル・シャバブFCは、両国のスポーツファンに向けた新たな価値を創出し、観客体験の向上や現地のスポーツ産業全体の成長を支えるパートナーシップを築いてまいります。また、DX化や地域活性化に積極的な鹿児島ユナイテッドFCとの連携も視野に入れ、さらなる協力の可能性を模索していきます」などと、鹿児島とアル・シャバブFCによる連携の可能性にも触れている。
アル・シャバブFCには韓国代表GKキム・スンギュ(元ヴィッセル神戸、柏レイソル)やMFヤニック・カラスコが在籍。2024/25シーズンは15試合を終えて首位アル・ヒラルから勝ち点11差の6位につけているが、2024年11月に国際サッカー連盟(FIFA)から補強禁止処分を科されている。またサウジアラビア紙『アル・リヤディア』は12月1日、補強禁止処分に関連して所属選手に対する給与未払いの可能性を伝えていた。
なおウフルは2020年8月から、スポーツ×IoT事業で開発したスタジアム・アリーナ向けソリューション「売り子ール」を鹿児島のホームゲームに導入している。日本・サウジアラビア両国の経済協力に寄与している同社、そして鹿児島の今後に注目が集まる。
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