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なでしこジャパン前監督の池田太が女子タイ代表指揮官に。石井正忠も続投へ

池田太監督 写真:Getty Images

 なでしこジャパン(女子日本代表)前監督の池田太氏が、女子タイ代表の指揮官に就任。男子のA代表率いる石井正忠監督とのダブル体制が実現している。

 現在54歳の池田氏は、浦和レッズユース、アビスパ福岡、U20女子日本代表を率いたほか、2021年10月からなでしこジャパンを指揮。2022年のパリ五輪でベスト8という結果に終わったほか、2023年のFIFA女子ワールドカップでも準々決勝で敗退。日本サッカー協会(JFA)はW杯終了後の8月、契約満了に伴う池田監督の退任を公式発表していた。

 なでしこジャパン史上初となる外国人監督の就任が話題になる一方、池田氏の去就にも注目が集まっていたが、『サイアムスポーツ』など複数のタイメディアは1月7日に「タイ代表マネージャーを務めるヌアンパン・ラムサム氏(通称マダム・パン)が、池田氏の女子タイ代表監督就任を認めた」と一斉に報道。すでに同氏が現地入りしているほか、タイサッカー協会は8日にも代表監督就任を公式発表するとのこと。2027年開催の女子W杯における決勝トーナメント進出を最大目標に定めているという。

 タイ国内の日本人指導者は直近数年で増加傾向に。元日本代表監督の西野朗氏が男子タイ代表を率いていたほか、元鹿島アントラーズ、大宮アルディージャ指揮官の石井氏はタイ1部ブリーラム・ユナイテッドで国内3冠を達成。2023年から男子タイ代表を率いているが、2024年12月開催のAFF三菱電機カップ(東南アジア選手権)では決勝でベトナム代表に敗れている。

 なおマダム・パン氏は石井監督の続投を示唆。池田氏の女子監督就任により、男女ともに日本人指導者がチームを率いることになりそうだ。