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全国高校サッカー選手権大会の歴代名勝負4選【決勝戦】

広島皆実高校 写真:Getty Images

広島皆実高校VS鹿児島城西高校(第87回大会決勝戦)

2009年1月12日に行われた第87回大会の決勝戦は、広島皆実高校(広島県代表)と鹿児島城西高校(鹿児島県代表)がいずれも初優勝を目指して対戦。鹿児島城西は準決勝までに27得点と圧倒的な得点力を見せており、FW大迫勇也(現ヴィッセル神戸)が大会通算10得点で同大会における歴代最多記録を達成し『大迫半端ないって』の名言が生まれたことでも有名だ。

試合は前半20分に鹿児島城西が大迫のゴールで先制。城西の得点力が決勝戦の舞台でも爆発するかと思われたが、23分に広島皆実が同点に追いつき33分には逆転に成功した。後半は両チームそれぞれ1点を挙げ3対2で広島皆実が勝利し、見事初優勝を飾った。

広島皆実は決勝戦までの失点がわずか1。決勝戦では2失点こそしたものの圧倒的な得点力を誇る鹿児島城西をチーム全員の集中した守備で抑えた。大会を通し「堅守速攻のチーム」から「得点も取れるチーム」へと進化したと言えるだろう。


青森山田高校 写真:Getty Images

青森山田高校VS大津高校(第100回大会決勝戦)

2022年1月10日に行われた記念すべき第100回大会の決勝戦は、青森山田高校(青森県代表)と大津高校(熊本県代表)の対戦カード。キャプテンのMF松木玖生(現ギョズテペSK/トルコ1部)を中心に3度目の優勝を目指す青森山田に対し熊本県勢として初の全国制覇を目指す大津の戦いは、青森山田がDF丸山大和(現東海大学)のゴールで先制すると前半終了間際にはFW名須川真光(現順天堂大学)が追加点を挙げ2対0。後半には松木もゴールを決めるなど最終的に4対0で青森山田が勝利した。第98回大会から2年連続決勝戦で敗れ準優勝に終わっていた青森山田が、3大会ぶり3度目の高校ナンバーワンに輝いた。

長年チームを率いた黒田剛監督(現町田ゼルビア監督)指導の下、代名詞とも言えるロングスローを武器に優勝を手にした青森山田は、その後の第102回大会も制しており、まさに近年の高校サッカー界を牽引する立場を確立したと言える。

松木のその後の活躍は言うまでもない。共に全国制覇を果たしたDF丸山とFW名須川も現在はそれぞれの大学でプレーしているが、いずれプロサッカー選手として名を馳せる日が来るかも知れない。


今回紹介した試合の他にも、国見高校(長崎県)や市立船橋高校(千葉県)、前橋育英高校(群馬県)など印象に残る試合は数多くある。果たして第103回大会でナンバーワンの座を掴むのはどのチームなのか。1月11日の準決勝、13日の決勝に注目したい。

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名前:Nao
趣味:サッカー観戦、お酒、子供が所属するサッカークラブの応援
2023年からライターとしての活動を始めました。プライベートでは3人の男児の父親、個人ブログ「FootballAnalysis」を運営しています。サッカーがある日常、特に試合がある日の街の風景やスタジアム周辺の雰囲気が大好きです。多くの人にサッカーの楽しさを知って頂ける記事を書いていきたいと思います。よろしくお願いします!

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