カタールW杯における日本代表の快進撃もあり、Jリーグクラブから欧州へ挑戦する日本人選手は増加。京都サンガから東京ヴェルディへ期限付き移籍中のパリ五輪U23日本代表FW山田楓喜も、ポルトガル1部CDナシオナルへの移籍が決定的と報じられているが、こうした若い日本人選手の欧州移籍を肯定しない指導者も。マチェイ・スコルジャ監督の右腕として浦和レッズを支えているヴォイテク・マコウスキ氏も、そのひとりだ。
ポーランドメディア『interia Sport』で12月28日に掲載されたインタビュー記事によると、マコウスキ氏はJ1リーグでプレーする選手の特徴について、こう語ったという。
「若い日本人選手は、すぐにヨーロッパへ行きたがる。彼らはそれをチャンスと捉えているが、それが必ずしも正しい判断とは限らない。私はそう考えている。J1のレベルは非常に高い。リーグの構造が優れているし、プロ意識の高さがすごい。ブラジル人選手は、日本で自分がうまくいく方法を見つけている。得点ランキングを見れば分かるが、トップ10にブラジル人選手は6人もランクインしている」
J1リーグのレベルの高さ、2024年度のJ1得点王であるFWアンデルソン・ロペス(横浜F・マリノス)をはじめ外国籍選手の活躍ぶりに注目しているマコウスキ氏だが、「非凡な選手の中だと、個人的にはガンバ大阪の宇佐美貴史と鹿島の鈴木優磨を気に入っている」と、Jリーグを代表する日本人ストライカーにも言及。「彼らは強いキャラクターの持ち主であり、淡々としていながら、クオリティーで差をつけることが一目瞭然だ」と、両選手を評している。
2024年はJリーグからベルギー1部、オランダ1部、それにイングランド2部への移籍が相次いだが、その一方でわずか1,2年でJリーグへ復帰する日本人選手も。マコウスキ氏は欧州移籍を急ぐ若手選手に対して、J1でもさらなる成長が可能だと伝えたいのかもしれない。
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