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福岡監督就任。金明輝、町田で現場復帰の裏側とは?黒田剛監督「即連絡して…」

金明輝監督 写真:Getty Images

 2024シーズンまで町田ゼルビアでヘッドコーチを務めていた金明輝氏は12月13日、アビスパ福岡の監督に就任。サガン鳥栖監督時代のパワーハラスメント(パワハラ)行為に再び注目が集まるなか、2022年11月に町田のコーチとして現場復帰した裏側を、同クラブの黒田剛監督が語っている。

 金氏は2020年まで鳥栖の下部組織やトップチームを率いていたが、監督退任後に鳥栖下部組織でのパワハラ行為が認定。日本サッカー協会(JFA)の定める規則に違反したとして、指導者ライセンスでS級からA級への降格処分、JFAの定める研修、社会奉仕活動を科された。

 町田のヘッドコーチとして現場復帰する際、周囲から批判を浴びていた金氏。12月14日にインターネット放送局『ABEMA』で放送された町田のドキュメンタリー番組にVTR出演した際、黒田監督は同氏の招へいについてこう語っている。

 「(私がクラブから)監督をお願いされた瞬間から、(金氏に)即連絡をして。『一緒にやってくれないか』と。彼は西のユース年代でもチャンピオンを築いてきた指導者でもあるし、私はずっとチャンピオンを獲り続けていたという自負もある。西と東の育成のトップがタッグを組むことによって、すごく大きな仕事ができると踏んだ」

 一方で金氏本人は「即J1昇格を狙って、J1で上位争いできるチームを作りたいと。僕も所属してやってみたいなと(思った)」と、黒田監督から連絡が来た時の心境を回顧。「1位を目指すマネジメントと、2,3位を目指すマネジメントは全然違うと思う」と私見を述べている。

 鳥栖の下部組織監督時代に、高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ九州連覇を成し遂げた金氏。本人、黒田監督ともに過去のパワハラ騒動に言及しなかったが、鳥栖時代の実績が高く評価された上での現場復帰・町田入りだったようだ。