Jリーグ 浦和レッズ

浦和レッズに80億円と報道も…クラブW杯の賞金配分は「欧州勢が7割独占」

FIFAクラブワールドカップトロフィー 写真:Getty Images

 浦和レッズは2025年6,7月にアメリカで開催されるFIFAクラブワールドカップ2025に参戦。参加賞金が巨額という理由で、柏レイソル所属MFマテウス・サヴィオ、中国1部・上海海港を退団した元ブラジル代表MFオスカルの獲得が可能という見方もあるが、賞金の大半は欧州クラブが手にするという。

 クラブW杯の賞金については、ポルトガルメディア『Cabine Desportiva』が6日、FCポルト会長を務めるアンドレ・ビラス・ボアス氏の話として「参加賞金は1600万ユーロ(25億3000万円)から2000万ユーロ(31億7000万円)」と伝えた一方、海外メディア『アクトフット』は「大会に参加するだけで4000万ユーロ(63億4000万円)から5000万ユーロ(79億2000万円)を得る。優勝賞金は8600万ユーロ(約136億円)から1億1000万ユーロ(約174億円)」とリポート。浦和はグループステージ敗退という結果に終わった場合でも、80億円規模の賞金を獲得する可能性があるとみられる。

 クラブW杯の参加賞金獲得による大型補強を期待する声も挙がるなか、ニュージーランド紙『NEヘラルド』は12月11日に「国際サッカー連盟(FIFA)は2025年1月に賞金額を公式発表する」と報道。賞金総額を「総額数億ドル」としたで、「総額の6,7割を、欧州サッカー連盟(UEFA)加入の12クラブが独占し、残りはクラブの規模やファン層、所属する連盟に応じて分配される」と伝えている。

 FIFAは先日、インターネット動画配信サービス『DAZN』と10億ドル(約1500億円)規模のクラブW杯放映権契約を締結。巨額の賞金が期待されるとはいえ、欧州勢がほぼ独占する格好となるだけに、場合によっては浦和に支払われる金額が80億円を大幅に下回る可能性も考えられる。

 大会方式が現行の7クラブ参加トーナメント制から32クラブ参加へと大きく変わるクラブW杯。一部からは過密日程による選手のコンディション悪化を心配する声が挙がっているが、今度は“欧州偏重”とも言える賞金配分が議論を呼びそうだ。