アジア AFCチャンピオンズリーグ

ACLエリート、日本勢とサウジ勢がリード

AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE) 写真:Getty Images

 AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)は、リーグステージ全8節中5節までを終えた。8位以内に与えられるノックアウトステージ進出枠を巡る争いが激化する中で、日本とサウジアラビアのクラブが東西の地区でそれぞれ主導権を握り、安定した強さを発揮している。

 東地区では、11月26日にヴィッセル神戸がセントラルコースト・マリナーズを3-2で下し、勝ち点13で首位を維持。同試合ではDF菊池流帆が先制点を挙げたほか、相手オウンゴールも加わりリードを広げたが、MF山口蛍のオウンゴールもあり一時同点に追いつかれる。それでもMF佐々木大樹が試合終盤にラッキーな勝ち越しゴールを決めた。

 2位の光州は11月27日に上海申花を1-0で下し、神戸との差を1ポイントにとどめている。3位には勝ち点10で横浜F・マリノス、4位には勝ち点9で川崎フロンターレと日本勢の活躍が際立っている。一方、5位にはアジア制覇に照準を合わせたチーム編成を行っているマレーシアのジョホール・ダルル・タクジムが不気味な存在として注目を集めている。

 世界的な選手が登場している西地区では、現地11月25日にサウジアラビアのアル・アハリがUAEのアル・アインを2-1で破り、5連勝で首位を快走し、ノックアウトステージ進出を確定させた。途中出場のアル・アハリFWイヴァン・トニーが短時間で2得点を挙げ、勝利に大きく貢献した。

 一方、同日アル・ナスルはFWクリスティアーノ・ロナウドが2ゴールを挙げ、カタールのアル・ガラファを3-1で下し、3位に位置。2位のアル・ヒラルも加えたサウジ勢3クラブがトップを独占する中、イランやカタール勢も巻き返しを図っている。特に6位から最下位までの複数チームが勝ち点差3ポイント以内で競り合っており、ノックアウトステージ進出をかけ混戦となっている。

 リーグステージは来2025年3月に再開予定。日本勢とサウジ勢がこの勢いを維持できるのか、それとも他国勢が巻き返すのか、注目が集まる。