11月15日に日本代表がFIFAワールドカップ(W杯)アジア最終予選でインドネシア代表を4-0で下した試合の後、MF三笘薫(ブライトン・アンド・ホーブ・アルビオン)が涙を流す映像が「インドネシアへの謝罪」という誤情報としてSNSで拡散されていたようだ。『AFP』が報じた。
インドネシア代表チームには、試合後に観衆とともに愛国歌を歌う習慣がある。しかし、15日の試合後、この歌唱がすぐに始まらなかった。原因は、日本代表の控え選手や途中出場の選手達が試合後のウォーミングダウンをピッチ上で続けていたためだと報じられている。
この状況を背景に、三笘が涙を流す映像には「日本選手(三笘)が、インドネシア代表が試合後に行っている愛国歌『Tanah Airku(我が故郷)』を歌う場面の妨害を謝罪したかった」とインドネシア語のテキストが重ねられていた。しかし、実際には、三笘が2022年W杯のラウンド16でクロアチア代表とのPK戦で自身のシュートがセーブされたことに敗戦(1-1/PK1-3)の責任を感じ、涙を流したインタビュー映像だったことが判明した。
また、AFPの調査では、11月15日の試合後に三笘や日本代表がインドネシア代表に謝罪したという報道は一切確認されておらず、SNSで拡散された内容は誤解に基づくものであり、現代社会で誤情報がどのように広がるのかを浮き彫りにする形となった。
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