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世界で最も高給取りな監督10人【2024】

スティーブン・ジェラード監督 写真:Getty Images

5位:スティーブン・ジェラード監督(アル・イテファク)

年俸:1,890万ドル(約29億円)

元リバプールの英雄スティーブン・ジェラード監督が率いるサウジアラビアのアル・イテファクは、2024年初頭に2か月間の未勝利期間を経験。主将を任されていたMFジョーダン・ヘンダーソン(アヤックス・アムステルダム)が6か月も満たないうちに移籍するなど苦しい状況に陥っていた。

そのような混乱が続く中で、ジェラード監督の契約延長は多くの人々を驚かせた。新契約により年俸は25%増加したと報じられている。しかし、巻き返しが期待された一方で、パフォーマンス低下から辞任を求める声が高まっており、再び不安定な立場に立たされている。ジェラード監督の指導者としてのキャリアでの唯一のタイトルは、スコットランドのレンジャーズ時代のスコティッシュ・プレミアシップ2020/21シーズンのみである。


ステファノ・ピオリ監督 写真:Getty Images

4位:ステファノ・ピオリ監督(アル・ナスル)

年俸:1,930万ドル(約29億6,811万円)

数々のイタリアのクラブを指揮してきたステファノ・ピオリ監督は、2024年5月にミランの指揮官を退任。その後、同年9月18日にサウジアラビアのアル・ナスルの監督に就任し、大幅な給与増を果たしている。また、選手・監督としてイタリア国外での活動は初挑戦ながら、リーグで好調なスタートを切り上位に食い込んでいる。

ピオリ監督は、アル・ナスル就任の決め手としてFWクリスティアーノ・ロナウドの存在を挙げており、信頼関係も問題なさそうだ。2021/22シーズンにミランでセリエA制覇を成し遂げたその手腕がサウジアラビアの地でも期待されている。


ミケル・アルテタ監督 写真:Getty Images

3位:ミケル・アルテタ監督(アーセナル)

年俸:1,940万ドル(約29億8,422万円)

ミケル・アルテタ監督は、かつてプレミアリーグのマンチェスター・シティでジョゼップ・グアルディオラ監督のアシスタントコーチとして指導者キャリアをスタートさせた。2019年からアーセナルの指揮を執っており、2020年にはFAカップを制覇。2022/23シーズンから、毎年リーグタイトルの有力候補になるまでにチームを押し上げた。

その手腕が評価され、2024年9月には新たな3年契約を結び、世界的な高給取りの監督となった。新契約ではトロフィーを獲得すればボーナスが付加されるとのことで、アルテタ監督がそのボーナスを手にする日は近い将来に訪れるかもしれない。


ジョゼップ・グアルディオラ監督 写真:Getty Images

2位:ジョゼップ・グアルディオラ監督(マンチェスター・シティ)

年俸:2,580万ドル(約39億7,749万円)

ジョゼップ・グアルディオラ監督は、イングランドのマンチェスター・シティを2016年から率いている。このリストの中で最も成功を収めている監督だ。これまでにバルセロナ、バイエルン・ミュンヘン、シティを指揮し、合計39個ものタイトルを獲得。世界でも指折りの監督として広く認識されている。

2023年にシティはリーグ、FAカップ、CLとトレブル(3冠)を達成。シティではプレミアリーグを6回(2017/18、 2018/19、2020/21、2021/22、2022/23、2023/24)制した実績を持つグアルディオラ監督が、この巨額の報酬を受けるのも当然だろう。シティでの旅は2025年に終わりを迎える可能性があったが、2024年11月21日に契約を2年更新。更なるトロフィーの獲得が期待されるが、同監督の功績はサッカー界の歴史に永遠に刻まれるだろう。


ディエゴ・シメオネ監督 写真:Getty Images

1位:ディエゴ・シメオネ監督(アトレティコ・マドリード)

年俸:3,220万ドル(約49億6,283万円)

ディエゴ・シメオネ監督は2011年からアトレティコ・マドリードを率いており、安定した成功を収めている。バルセロナやレアル・マドリードといった巨大クラブの影に隠れがちな中、アトレティコをラ・リーガのトップクラブへと再構築した。ラ・リーガのタイトルを2度(2013/14、2020/21)獲得。さらにCLの常連チームとしてもお馴染みだ。

2022/23シーズンは国内リーグでの不振とCLグループステージ敗退が重なり、ファンやクラブ幹部の間に不満が高まったことで、シメオネ監督の輝かしい時代が終わるのではないかという噂がささやかれていた。しかし、簡単には身を引かなかった。

重要なのは、選手たちがシメオネ監督への信頼を失わなかったことだ。結果的にクラブも再び同監督を支持するようになり、2023年11月に4年間の契約延長を締結。この契約には大幅な年俸削減が含まれていたが、それによりファンの間で同監督の伝説的な地位は一層高まった。

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名前:Mount

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欧州某国在住、ライター、編集者

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