Jリーグ

今オフ個人昇格の可能性が高い注目のJ3選手8選

FC今治 写真:Getty Images

FWマルクス・ヴィニシウス(FC今治)

5人目はブラジル国籍のFWマルクス・ヴィニシウス。Jリーグ3年目となる今シーズンは、第37節終了時点で18得点を記録しJ3得点ランキング1位に輝くなど、まさしくFC今治J2昇格の立役者である。176センチながらフィジカルの強さと持ち前の跳躍力で空中戦を制す。さらにはボールの受け方が非常に上手いことからビルドアップの起点になるほか、強烈なミドルシュートやボックス内のワンタッチ、ヘディングと多彩なシュートシーンを演出している。

現在26歳のヴィニシウスはJ2に上がる今治への残留が基本線であると考えるが、今シーズン今治からJ1のサガン鳥栖へステップ移籍を果たしたFWヴィニシウス・アラウージョの例もあり、J1の下位クラブやJ2降格組など資金力で上回るクラブからオファーが来てもおかしくはない。今治の熱意で何とか残留させたいところだが、争奪戦となった場合はマネーゲーム次第でヴィニシウスのステップアップ移籍も十分に考えられそうだ。

  • 生年月日:1998年1月24日(26歳)
  • 今季ここまでの個人成績:35試合出場19得点4アシスト

松本山雅 写真:Getty Images

MF菊井悠介(松本山雅)

大阪府出身で現在25歳のMF菊井悠介は、今シーズンここまで6ゴール10アシストを記録。アシスト数は現時点でJ3リーグ・アシストランキング1位となっている。相手の意表を突く卓越したパスセンスは、元スペイン代表で今年10月に引退を発表したMFアンドレス・イニエスタを彷彿とさせる。昨シーズンはJ3のベストイレブンにも輝いた菊井。昨オフにもJ1へ個人昇格の噂があったものの、松本に男気残留していた。現在4位ですでにJ2昇格プレーオフへの進出を決めている松本だが、もし敗れるようなことがあれば25歳という年齢からもJ1や海外クラブへ個人昇格する可能性は高いのではないかと考える。

  • 生年月日:1999年9月17日(25歳)
  • 今季ここまでの個人成績:31試合出場6ゴール10アシスト

カターレ富山 写真:Getty Images

FW碓井聖生(カターレ富山)

大卒ルーキーのFW碓井聖生は、183センチの長身でポストプレーや得点力を持ち合わせているJ3屈指の万能型FW。プロ1年目ながらここまで8ゴールを記録している。今年2月18日に行われたツエーゲン金沢(J3)の新スタジアム『金沢ゴーゴーカレースタジアム』オープニングマッチで2ゴールをマークし、強烈なインパクトを残した。前述のMF安光と同様、富山がJ2昇格を逃すようなことがあれば、獲得に手を挙げるクラブは多くなりそうだ。

  • 生年月日:2001年7月20日(23歳)
  • 今季ここまでの個人成績:37試合出場8ゴール2アシスト

FC岐阜 写真:Getty Images

FW藤岡浩介(FC岐阜)

現在16得点でJ3リーグのゴールランキング2位に位置しているFW藤岡浩介。直近の4年間で2桁ゴールを3度記録しており、J3屈指の点取り屋である。藤岡の長所は絶妙なポジショニングと高い決定力。攻撃のプレーヤーでありながら、視野の広さを生かし周りを上手く使う点でも優れている。山口県下関市出身の藤岡の活躍には、レノファ山口をはじめストライカーを欲しているJ2クラブも目を付けている可能性が高い。前節でJ2昇格プレーオフ圏進出の可能性が断たれたFC岐阜。いよいよ藤岡の個人昇格が現実味を帯びてきた。

  • 生年月日:1994年8月13日(30歳)
  • 今季ここまでの個人成績:35試合出場17ゴール4アシスト

ここで紹介した選手の所属クラブがJ2に昇格するか否かで選手個人の動向も変わってくるだろう。8選手の中でも特にDF市原吏音(大宮)、MF菊井悠介(松本)の2選手はすでにJ1や海外クラブから目をつけられている可能性があり、いきなりの海外移籍も十二分に考えられる。

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名前:Yusuke Sueyoshi
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好きなチーム:北海道コンサドーレ札幌、ジェフユナイテッド千葉、バルセロナ
初めまして。Yusuke Sueyoshiと申します。
普段は医療機関に勤めており、整形外科分野を中心に携わらせていただいております。
幼少期からサッカーは観てきましたので、私ならではの視点から皆様に情報を発信していきたいと考えておりますので何卒宜しくお願いいたします。

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