
欧州の強豪であるバルセロナ(スペイン)、バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)、インテル(イタリア)の元選手でチリ代表でも長年活躍したMFアルトゥーロ・ビダル(コロコロ)と、チリの名門クラブであるコロコロの選手たちが、性的暴行の疑惑で調査を受けているようだ。
チリの検察によると、11月4日の早朝に、チリの首都サンティアゴの高級地区ビタクラにあるバーで、選手たちが誕生日を祝っていた際に発生した。ある女性姉妹がコロコロの選手によって薬を盛られ、性的暴行を受けたと訴えたことで調査が開始された。これを受けてサンティアゴの警察はビダルを身元確認のためにビタクラ警察署に連行。これは犯罪の容疑者に対して行われる標準的な手続きであり、手続き後ビダルは解放されたが、事件についてのコメントは発表していないとのことだ。
さらに、他のコロコロの選手も同様の手続きを受け、事件に関する証言を行ったと警察が明らかにしている。検察は選手らへの告発を受けて調査を進めているが、現時点で逮捕者は出ておらず、ビダルのチームメイトのうち誰が調査対象であるかについても明言は避けられている。
今回の調査はビダルの国際的な知名度が影響し、チリ国内で大きな関心を集めているようだ。ビダルはチリの黄金世代の一員として知られており、チリ代表として2015年と2016年のコパ・アメリカ優勝に貢献してきた。こうした背景から、捜査の進展についても逐次報じられている。
なお、コロコロ側からは、事件に関する公式なコメントや声明はまだ出されていない。警察当局と検察は、事件の詳細や証拠の収集に力を入れており、今後も関係者への事情聴取が進むと見られており、当面この問題は注目を集めそうだ。
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